2023/12/14 十市町村講話「球磨村」が行われました

12/14(木)本日1学年球磨地域学にて、球磨村の球磨村役場復興推進課の簑田様、球磨村森電力の高橋様よりご「球磨村の脱炭素社会の取り組みと地域活性化」について、ご講話いただきました。

今後、温暖化対策を行わないと2100年で気温が最大5.7℃上昇するとのことです。これまでとは次元の異なる取り組みをしていく必要があるそうです。人吉・球磨は令和2年豪雨災害により甚大な被害を受けました。球磨村では25人もの尊い命が失われ、3500人の人口がこの3年で700人近く減少し、人口流出が国内最多となりました。豪雨災害も温暖化の影響が強いといわれ、球磨村ではこのような災害が二度と起きないように、温室効果ガスを実質ゼロにする取り組みをしています。実は、被災前から木質バイオマスによる自前の燃料を作りっているとのことで、2028年までには村内の電力の約70~80%をまかなえるそうです。

村の大半が山岳であるため、自然の持つ力からもたらされるエネルギーを作るとともに、自給率も高めることができ、球磨村の取り組みは全国的なモデルになっています。

 現在、球磨村森電力が行っているのは、「初期コストゼロの再エネ導入モデル」です。顧客から屋根を貸してもらい、太陽光を設置する仕組みで、高齢者施設では月に2万~3万円電気代が抑えられたそうです。今後の球磨村の取り組みに期待したいですね。簑田様、高橋様、本当にありがとうございました。