熊本県高等学校生徒地歴・公民科研究発表大会に出場しました!

2月18日土曜日、熊本学園大学で3年ぶりに熊本県高等学校生徒地歴・公民科研究発表大会が開催され、球磨中央高校地域未来探究科2年生の2チーム15名が出場しました。

地域未来探究科の学校設定科目「グローカル・スタディーズ」(GLS)の授業では、2年生から「RESAS」を使って科学的な地域分析を行っています。

「RESAS」とは、内閣官房(デジタル田園都市構想実現会議事務局)・経済産業省が地方創生に資する自治体や企業等の取組を情報面から支援するために2015年から提供しているサイトです。

《参照》地域経済分析システム(RESAS:リーサス)

 

 授業では、人吉球磨地域の現状を「RESAS」を使ってデータ化し、それをもとに地域振興、また熊本豪雨からの復興の手立てを考えています。今回出場した2チームは、以下のようなテーマで発表を行いました。

1チームめ 豪雨災害からの復興を目指して

2018年に発生した豪雨で甚大な被害が発生した岡山県倉敷市真備地区の人口流動と、2020年に発生した熊本豪雨後の人吉球磨地域の人口流動を比較し、両地域の共通性と相違点を分析しました。人吉球磨地域は、水害以前か人口流出も多い地域であり単純な比較はできないものの、倉敷市の事例から、被害後3年後ぐらいから再び人口が流入する可能性があることを指摘しました。

 

2チームめ 季節ごとに変わるツアーで人吉球磨活性化

2020年の熊本豪雨以来、人吉球磨地域の観光スポットへの流入人口が減少している点、また人吉球磨各市町村の農業生産額の現状を分析し、県内でもあまり知られていない人吉球磨地域の酪農業を基盤とした産業振興、またそれをもとにした季節ごとの観光プランを提案しました。

 

入賞こそ出来ませんでしたが、生徒たちはこれまでの授業で研究を進めてきた成果を見事発表しました。今後はこの研究をさらに深めていくことになります。