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本校は、1963年(昭和38年)に人吉球磨地区唯一の工業高校として設立され、本年で創立55年目を迎えます。この間、幾多の変遷があり、平成元年に建築科が建築コースと全国初の伝統建築コースへ改編、平成16年に伝統建築専攻科(2年課程)が新設されて、国内の重要な文化財の継承に貢献する卓越した技能を持った人材の育成を目指す学校になりました。
平成25年には、優れた建築物を文化的資産として後世に残そうという「くまもとアートポリス事業」の一環として「木の洞窟」という設計コンセプトの下、管理棟の建て替えが行われ、様々な所から射し込む光によって奥へと誘われ、思わず深呼吸したくなるような清涼感溢れる建物が落成しました。
これまで半世紀に渡り「剛健誠実・自主自律・好学敬愛」の3綱領の下、「ものづくりを通した人づくり」「部活動を通した人づくり」「地域から信頼される人づくり」の3本柱を学校目標の根幹に据え、心豊かで活力に満ち、実践力を兼ね備えた技術者の育成に力を注いでいるところです。この間、生徒たちは多方面で活躍し、全国にその名を轟かす工業高校に成長しました。卒業生総数は1万名を超え、県内はもとより、全国各地、各界各層で活躍しています。
現在、機械、電気、建築、建設工学の4科と伝統建築専攻科に550余名の生徒が在籍し、将来の夢の実現に向けて日々、勉学・部活動に熱心に取り組んでいます。今年度は、これまでの教育の成果を踏まえ「挑戦~常に1歩前に~」をテーマに掲げ、生徒には仰ぎ見る角度を高く設定し、これまで成し得ていない段階や領域に果敢に挑戦するよう促すつもりです。私ども教職員は、そのような生徒の社会的自立へ向けて、今後とも一丸となって取り組む決意です。
ところで、急激な少子高齢化や価値観の多様化、イギリスのEU離脱やアメリカの新政権発足を受けて経済状況が不透明感を増す中、「ものづくり」をめぐる環境は大きく変化しております。また、若者の規範意識の低下や人間関係の希薄化などの問題点も指摘されています。このような時代に柔軟に対応し、未来を切り開く技術者には、広い視野と豊かな人間性、創造性が求められます。これからも、育友会、同窓会、さらには地域社会の皆さまから応援をいただきながら、魅力ある工業教育を充実・発展させ、社会や時代の負託に応える資質を身に付けた人材を育てていきたいと考えております。
多くの方々に本校の特色や魅力をご理解いただき、優秀な生徒の皆さんが高い志を持って入学してくることを心待ちにしております。
平成29年4月第22代校長 西 智博