【建設工学科】 2年生「実習」
2年生実習の様子をお伝えします。
建設工学(土木工学)には、”3力(さんりき)”と呼ばれる、
①構造力学②土質力学③水利学の分野があります。
そのうちの②土質力学に関する内容を、実習でも学んでいます。
この日行ったのは、「突固めによる土の締固め試験」です。
構造物を土地盤上に建設する場合や、土を材料とした構造物(ダム・堤防など)を建設する場合、土を締固める作業を行います。この”締固める”作業が重要なのです。
本試験の目的として、土を最も安定した状態に締固めることのできる「最適含水比」と「最大乾燥密度」を求めることがあげられます。
土は、水が少なすぎても多すぎてもうまく締固まりません。
土によって違う「最適な水の含み具合」=「最適含水比」を求めるのです。
①モールドに土試料を入れます
②器械で締固めます(2.5キロのおもりを30㎝の高さから25回落下させる)
③質量を測定し、モールドから押し出し、含水比を測定します。
・モールド容量V=1000cm3であるので、質量m÷体積Vで密度ρが求まります。
・水を含んだ状態と乾いた状態の質量の差から水分量を導き、含水比を求めます。
この作業を水分量を変えて8回程度繰り返し、最適含水比を求めるのです。
ということで、土質力学に関する試験の紹介でした。
あまり知られていないと思いますが、このような試験も建設工学科で行っていますよー!