【進路】小論文講座

2・3年次の進学希望生徒対象の小論文講座を行いました。

今回は特別講師として、鶴田修一先生にご来校いただき、指導をしていただきました。鶴田先生は県立高校の社会の先生として長年受験に向けた小論文指導に携わって来られ、この3月にご退職されました。そのご経験をぜひ本校の生徒に伝えてほしいとお願いしたところ、快く講師をお引き受けいただきました。

はじめに、新聞を読むことの意義についてお話がありました。新聞を読むのは世の中を知り、そして考えることのできる人材になるためだと教えてくださいました。今はスマホで簡単に情報が手に入りますが、改めて新聞を読むことの大切さを知ることができました。

講義の前半は新聞記事に見出しから社会の問題をグループで話し合いました。

・少子化はなぜ進み、少子化が進むと何が問題なのか。

・東京大学が授業料を値上げするのはなぜなのか。

・大学が女子枠を作るのはなぜなのか。

など様々なテーマについて考えました。

最近の社会の問題を論じるためには、その背景を知り、自分なりに考えておくことだとわかりました。

 

後半は実践演習でした。受験に向けては、社会問題を勉強しながらも受験しようと考える学校の過去問を調べ、その出題傾向を知ることが大切であり、実際に良い文章に触れ、自分で書いてみることが上達のコツだと教えてくださいました。

後半戦のテーマはオーバーツーリズム。聞き慣れない言葉だと感じる生徒もいましたが、まずは新聞記事を読みました。そして「外国人観光客に対する徴収金についてどう考えるか」について小論文に挑戦しました。

 自分の書いた小論文をポイントを押さえながら振り返りました。

読む人がわかりやすい文章を書くこと、読む人の心を揺さぶるような文章を書くことが大切だとわかりました。

最後に、自主的に行動してほしいというお話がありました。以前ご指導された生徒には、自分で赤本を見て、小論文を書き、解説を見て自分で赤ペンを入れていた人もいたそうです。

鶴田先生、生徒の成長につながるご指導ありがとうございました。