令和元年度修了式
3月24日(火)、令和元年度修了式を行いました。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、校内放送で中島校長が式辞を述べました。
「ラグビーの精神としても知られている『One for all, All for one』。ビジネスや社会生活の中でも良く語られ『ひとりはみんなのために みんなはひとりのために』と訳されることが多いが、作家 池井戸潤小説「ノーサイド・ゲーム」では『ひとりはみんなのために、みんなはひとつの目的のために」と書かれている。現在、生徒一人一人が感染症予防への協力を行い、周りのみんなの健康な生活を維持している。今まさに『One for all, All for one』を考える時ではないかと思う。
また日本の伝統芸能・能の大家である世阿弥が「花鏡(かきょう)」の言葉の一つに『せぬ隙(ひま)の面白き』というものがある。能の所作は難しく、非常に技術を要するものであるけれども、それ以上に難しく、奥行きの深さが現れて面白いのは、所作をせずに黙ってじっと控えている時という意味である。熱中して勉強やスポーツに取り組むこと以上に難しいことは、何もしていない時の人間の過ごし方であり、精神的な豊かさや考え方は何もしない時に身につくもので、まさに今がその時ではないか。休校期間を大きな転機と捉えて、新しく行動を起こすことではなく、止まることを恐れず考える機会にしましょう。
朝の来ない夜はありません。みんなで苦しいこの時を乗り越え、明るい未来をつくっていきましょう。次年度ももっとみんなで成長できることを期待したい。」とあいさつがありました。
各クラスのホームルームでは、書道部、城南駅伝、吹奏楽部、精勤賞、皆勤賞の表彰が行われました。