玉附の皆さんへ

休校が延長され、先行きが見通せない…と考えていくと、ついつい思考も内側へ向かってしまいがちですが、けっしてそういうことだけではありません。
よく考えてみれば、新型コロナウィルスの感染拡大が、少しでも収束の方向へ向かうために、そのための判断があって、それに向かってしっかりみんなで協力体制をとっている。そう前向きに考えています。

通常のみんなで登校して、友達や先生と会って、授業を受けて、そのうちにテストがあって、成績が返ってきて、一喜一憂して…という学校生活は、今は実現できませんが、今には今ならではの学びがあると、私は思います。

玉名高校附属中学校、通称“玉附”の各学年のブログは、皆さん読んでいますか。玉附の皆さんも、中学校、高校にこだわらずに、他学年や高校のブログをのぞいてみてください。けっこう面白いものです。
中学生から見たら、自分の近い将来の玉高生としての姿が、なんとなく見えたりして、その点、保護者の皆様にもお勧めします。

さて、このブログの活用も、今までもやろうと思えばできたことですが、いろいろな事情や理由があって、今まではあまり使ってはこなかった。使ってはいたけど、今の使い方とは違っていました。そこには、自分たちの学校の活動の振り返りや、学校外への情報発信として使おうという一つの考えがあって、実はその考えにいつの間にか自分で自分を縛っていたからです。ところが、今は違います。

どういうことが起きているかというと、ホームページ(ブログ)という一つの手段（つまりは道具・ツール）があって、学校が休校になってしまうという事態になって、それはけして望んだことではないけれど、それに大きく揺さぶられて、そこに新たな学びが巻き起こっている。そう考えることができるでしょう。
社会の色々なところで、色々な形の学びが起きていると思います。これらの学びが大きなうねりとなっていくということと、そのとき、そこでの主役は中学生・高校生の皆さんになるということは間違いありません。
自宅で学ぶことは、退屈だったり計画通りにいかなかったりするかもしれません。それでも、今、みんなで経験していることは、今起きている新しい学びです。そう考えましょう。
　
　自分の毎日の中で、不安に思うこともあると思います。勉強について心配もあるでしょう。それでも、玉附のみんなで、先生たちも一緒になって乗り切っていきましょう。その先、未来を考えましょう。
　

　副校長　山部