校長室からの便り

「子どもたちの学びと挑戦を支える学校に」

 

 この4月に校長を拝命しました前川美穂子と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 本校は、明治44年に設立され令和3年に創立110周年を迎えました。「誠実 努力 自律」の校訓の下、一世紀以上にわたり一貫して本県における聴覚障がい教育の中心的な役割を果たして、今日まで多くの人材を輩出してきました。

 4月に幼稚部5人小学部6人中学部5人高等部本科2人理容科1人 合計19人の新入児生を迎え、本年度は全校幼児児童生徒数76人でスタートしました。現在は、歓迎行事等を終え、子どもたちは新しい環境での緊張した表情から安心した表情に変わり、それぞれに学びに向かう姿が見られるようになってきました。

 さて、本年度1学期の始業式では、子どもたちに頑張ってほしいことを3点お願いしました。それは、「挨拶、挑戦、笑顔」です。特に、新しいことに一歩踏み出し「挑戦」してほしいと伝えました。上手くいくかわからないことに「挑戦」することは勇気がいります。しかしながら、挑戦による成長が小さいものであってもそれを積み重ねることが大きな目標達成につながったり、失敗してもそこから学ぶものがあったり、「挑戦した」という前向きな自分を発見できたりします。私は、熊本聾学校を、子どもたち一人一人の「挑戦」を支える学校にしたいと考えています。

 また、本校の職員は、「挨拶、挑戦、笑顔」でがんばる子どもたちを応援し、成長を支えることができるよう次の6点について重点的に推進してまいります。

  ① コミュニケーション力、社会性の育成

  ② 進路指導の充実

  ③ 基礎学力の定着

  ④ 乳幼児教育相談の充実

  ⑤ 働き方改革の推進

  ⑥ 理容科の魅力発信

 本年度も、子どもたちの幸せを真ん中に保護者や関係機関の皆様と手を携えながら、職員一丸となって本校の教育や地域支援を推し進めて参りたいと考えております。関係の皆様方からの御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

 

令和7年4月

校長 前川 美穂子