◆上天草高校の『いま』◆

島原天草一揆や天草四郎を「しろう!」

 本日の上天草プロジェクト「しろう部」の活動。

 熊本大学大学院人文社会科学研究部准教授の安高啓明先生をお招きし、「島原天草一揆とキリシタン」というテーマでお話をいただきました。

 皆さんは島原天草一揆の発生は、キリシタンの取り締まり強化が原因で起こったと思っていませんか?実はそれだけではないんです。

 皆さんがイメージする天草四郎。大きな「ひだ襟」のイメージがありませんか?その容姿は異なるものなんです。

 島原天草一揆や天草四郎の容姿など、これまで学んだこととは異なる新しい発見に、先生方も「へぇ、そうなんだ」が連発しました。

 また、同席していただきました大学院生の牧野さんからは、キリスト教の信仰を厳禁とした当時の政策や信仰形態の変遷など教えていただきました。「ふみ絵」はこれまでの学習で学んだことがありますが、キリシタンがいない社会の形成と「潜伏キリシタン」の存在を学ぶことができました。マリア観音、土(どろ)人形、おまぶりなど、地域性を持った様々な信仰形態が生まれたそうです。

 教科書だけでは学べないことをたくさん学べたような1時間でした。世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。この歴史をよくみると、上天草市の関わりに驚き、もっと地元のことを知りたいと思うのでした。