◆上天草高校の『いま』◆

上天草高校の植物 春編(2)

   熊本県内には約2000種の植物が、それぞれ決まった場所に生えています。熊本は、年平均気温15℃で、年降水量が2000mmを越えるので、何も手を加えなければ常緑樹が生える森林になります。しかし、私たち人間が生活のために森を切り拓き、日当たりのよい新たな環境を作ったので、そこに適した植物がほかの場所から入り込んできました。それらがいわゆる帰化植物ともよばれる、おもに雑草集団です。たとえば、稲作と同時に入り込んだ「春の七草」や、昭和時代に入り込んだセイタカアワダチソウが有名です。              文責 田代周史

ドクダミ(ドクダミ科)

白い部分は花弁ではなくがく片[総苞片]

キキョウソウ(キキョウ科)

花は葉の付け根に咲く

ヒナギキョウ(キキョウ科)

花は茎の先端に咲く

マツバボタン(スベリヒユ科)

園芸植物

 

チガヤ(イネ科)

農作業で嫌がられる雑草

コオニタビラコ(キク科)

春の七草の「ホトケノザ」の正体

チチコグサモドキ(キク科)

チチコグサ、ハハコグサは近縁種

コモチマンネングサ(ゲンケイソウ科)

葉の付け根にムカゴがつく

マンテマ(ナデシコ科)

江戸末期に帰化 沿海地で野生化

ネズミムギ(イネ科)

イネ科の花は目立たない

ヒメコバンソウ(イネ科)

糸のように細い枝の先に多数の小穂をつける

ヒメジョオン(キク科)

ハルジオン[茎は中空]とよく似る

ムラサキカタバミ(カタバミ科)

クスノキ(クスノキ科)

花は小さく目立たない

タイサンボク(モクレン科)

花は大型で30cmになる