◆上天草高校の『いま』◆

地域の方々に見守られている上天草高校

先日ホームページ上でも紹介しました横断幕に書かれた「卒業生へのメッセージ」。
このことをテーマに校長先生からお話しをいただきました。

卒業生へのメッセージを書いていただいているのは、大矢野町にお住まいの宮本さんです。
宮本さんは、学校近くの三叉路の横断歩道を朝からの交通指導をされています。
高校生だけでなく、小中学校の児童・生徒も見守る活動を10年前から行っています。

このような横断幕を書かれる理由を伺ったところ
「毎日朝、交通指導していると、高校生や地域の子供たちが挨拶してくれたり、ありがとうございます、といってくれたりする。それが嬉しいし、自分の生きがいです。だから、何かお返しがしたくて、こういう形で、言葉を書いています。」ということでした。
そういう言葉を聞くと頭が下がる思いです。
そして、本校生徒へのメッセージを伺ったところ、
「継続は力なり。何事もあきらめず続けていってください。」とエールをいただきました。

宮本さんをはじめ地域の方々が、君たちを見守り、愛情を注いでくださいます。
日ごろ意識はしないかもしれませんが、そうした多くの大人の支えがあって、今君たちはここまで成長しました。
なぜ、地域の大人たちは、君たちに対して、愛情を注ぎ、温かく見守るのでしょうか。
それは、大人たちが、かつて、子供だったとき、同じようにその時の大人たちによって身持ってもらったからという理由、ただそれだけです。

だから、将来、大人になったとき、ぜひ、この地域の子供たちに愛情を注ぐ地域の大人の一人になって欲しいな、と切に願っています。そうやって、この町はずっと続いていきます。

4月からそれぞれ進級し、新た後輩を迎えることになります。
コロナの脅威はまだなくなる気配を見せませんが、新年度も感染症対策に気を配りながら、充実した学校生活を送ってください。
生徒の成長した姿を楽しみにしていることを伝え、3学期の終業式の訓話を送られました。