職員ブログ

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美術展の図録を頂いてきました。

芸術の秋。

よく晴れた11月上旬。熊本城二の丸広場は爽やかな風が吹いていて、たくさんの人が秋の風景を楽しんでいました。その一角にある熊本県立美術館に行ってきました。図録をいただいてきました。

 

図録とは、美術品の写真と共に作品や制作者の解説が記されている本です。

美術品と解説を照らし合わせながら何度も見返せることが図録の利点です。

今回、絵画、彫刻、書。洋の東西を問わず、時代も古代から現代までいろいろな図録をいただいてきました。

生徒の教育活動の振興のため、使用させていただきます。

ありがとうございました。

 

当日は張り切って朝から伺い、あれこれと物色し、たくさんいただいてしまいました。

熊本県立美術館は改装のため休館中ということで、ひっそりとした館内は寂しい感じでした。12月24日に工事が終わり、来年1月よりリニューアルオープンするとのことなので、楽しみにして待ちましょう。

 

 

芸術の捉え方は人それぞれでいいと思います。美しい、激しい、静かetc……。日常にちょっと違う刺激を入れることができると思います。さまざまな芸術作品に触れてみてはいかがでしょうか。

 

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3つのSで生き残れ! みんなの津波避難 22のルール 

2021年は東日本大震災から10年。

現地はずいぶんと復興が進んでいまして、行ってみると高速道路は無料区間が長めに設定してあって交通の便がいいですし、展望所から眺める三陸海岸は美しかった思い出があります。

その反面、高い防潮堤、高いところに作られた新しい道路、町全体に10mほど盛り土がされている地域があって、津波の被害の大きさを思い出させます。

 

今回紹介しますのは永野海著『3つのSで生き残れ! みんなの津波避難 22のルール』です。

日本各地で起きた災害を写真や図を使って紹介するとともに、どのようなことに注意してどのような行動をとるのが望ましいのかがわかりやすく書いてあります。

また、もし災害に遭ってしまって避難後はどうしたらいいのか。何を持っていたらいいのかなど具体的に書いてあります。

 

この本は定時制図書室で借りることができます。

写真や絵がたくさんあって111ページしかありませんのですぐに読み終えるでしょう。借りなくても、読むだけでもしてほしいと思います。 

 

10月29日には避難訓練がありますね。

天草は島。山と海がとても近いところです。津波とは無縁ではありません。

災害は実際に経験して、その実体験をもとに反省するなんてことはほぼありませんから、過去に起きた災害から正しいことを学び、起こりうるであろう状況を想像して”万が一の事態”の訓練をしなければならないと思います。

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考えの整頓 ベンチの足

日が沈むのが早くなって、「秋の夜長」を楽しめる季節になりました。

定時制図書室には新しい本が26冊入りまして、やっと事務処理を終えて貸し出しができるようになりました。

 

その中から、今回はこの本を紹介します。

佐藤雅彦著「考えの整頓 ベンチの足」です。

 

    佐藤雅彦さんの文章は現代文Bの教科書に収録されていますね。ピタゴラスィッチやみんなの歌、お菓子のCMなど目を引く映像作品にも携わっています。

    手に取ってみると分厚いので読みづらいかなという印象があるかもしれませんが、10ページに満たない短い文章が集まっているだけですので1編を読むのは時間はかからないと思います。

    ジャンルはエッセー。筆者が日常に感じた「妙なこと」を、佐藤さんの特徴である丁寧な言葉遣いと文章構成で述べています。また、いいたいことを的確かつ理路整然と述べていますので、皆さんが文章構成を学ぶのにも適していると思います。

ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

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空が青いから白をえらんだのです

今回は 新潮文庫、寮美千子編『空が青いから白をえらんだのです』を紹介します。

 本を手に取ると、表紙写真の空の青さと雲の白さ、壁のレンガ色が目立ちます。

 本の中の作者たちの言葉はとても優しく、とても思いやりがあるように感じられます。私たちが常に身にまとっている建前とか自分らしさを脱ぎ去ったときに現れる優しさに触れることができると思います。

 わたしも日常、感じ取りにくくなってしまった愛情をあらためて思い出すことができました。

 

 本書は天草定時高校図書室に配架しています。是非読んでください。

 

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漁港の肉子ちゃん

西加奈子著『漁港の肉子ちゃん』は知っていますか?

 

明石家さんまさんプロデュースで映画化されました。

肉子ちゃんの声を大竹しのぶさん。娘のキクリンの声をcocomiさんが担当されているほか、有名な役者さんが声優として参加されています。

映画を紹介するテレビ番組では、面白おかしく放送されてましたね。

でも、この本の1番のドラマは最後に描かれています。

ぜひ読んでください。

 

 

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令和3年の本屋大賞

「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本 本屋大賞」というのがあります。

まさしく全国書店員さんたちのおすすめが集計され、4月に発表されます。

詳しくは https://www.hontai.or.jp/about/index.html を参照してください。

 

今年は町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」が選ばれました。

 

機を見て購入しようと思っていたのですが、図書室を整理していたらありました。前任の先生が購入していらっしゃったのですね。貸出できます。借りたい人は担当職員に声をかけてください。

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学校 【職員ブログ】天草高校定時制の3大いやしスポット

 

職員ブログも6人目となり、後半戦となりました!

今回は4年次生担任の田中先生です。


 

私、田中からは「天草高校定時制の3大いやしスポット」の紹介をさせていただきます!

 

その1 定時制図書室

 まずは、生徒の皆さんのくつろぎの場となっている図書室から。早く登校してきた人や自分で勉強したい人が自由に使える図書室ですが、私がここでお伝えしたいのは、その「いやし効果」についてです。私自身も仕事が行き詰っているときや、ひと段落して一息つきたいときなど、ふらっと寄らせていただいています。自分の指のおもむくままに本を取り出してパラパラと時間を忘れて読みふける、というだけで何だかいやされます。本に囲まれて目を閉じているだけでも心が休まる気がします。

 早く来た生徒の皆さんにとっても、本を読むだけでなく、アルバイトの疲れをいやしたり、自分の時間を静かにゆったり過ごしたりする姿をよく目にします。

 

その2 自販機&売店

 夏は暑さをいやすための冷たい飲み物、寒い冬には温かい飲み物を生徒の皆さんが買いに訪れる自動販売機は、まさにいやしスポット。

そして何よりも生徒たちにとっては「売店のおばちゃん」の愛称で親しまれている岡部さんの存在は大きいのです。ある生徒さんは、教師の私たちには見せない面を岡部さんには見せているようです。いつもニコニコと笑いながら彼らの話を聞いていらっしゃる姿に、私たち教師が学ぶことも多いと感じます。先日は(その日は寒さの厳しい日だったのですが)、生徒と私をこそっと招き入れてくださり、ストーブを囲んで、井戸端会議ならぬ炉端会議に花を咲かせました。

 

その3 保健室

 カラダの不調だけでなく、ココロが不調なときにも生徒の皆さんにとっては、安心して訪れることができる、なくてはならない場所。養護の稲留先生は生徒の皆さんにとっても、教師の私たちにとっても何でも相談できる存在です。

 何があるわけでなくとも訪れた人はそこにいると気持ちが落ち着いていく場所のように思います。なかなか授業に出られずにいる生徒さんを見ると、私たち教師は「授業に出ないと・・・」という気持ちが先走りすぎて、その「ワケ」を聞くことを忘れてしまいがちになります。その前に「どうしたの?」と聞く余裕を持ちたいものだと、保健室に行くとつくづく思います。実は本人も気づいていない、言葉にできない「ワケ」があることもあります。生徒さんのそばに寄り添ってゆっくり解きほぐす場所。元気になって自分から教室に戻っていく姿が今日も見られました。

 

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雪 【職員ブログ】雪が積もっています!

 

 

リレーには関係ありませんが、雪が積もっている学校の様子をご覧ください。

今朝天草でも大雪が降っており、学校に行って積雪の様子を見て、

天草でもこんなに雪が降るんだとあらためてびっくりしました。

生徒たちには、登下校十分注意してほしいと思います。

 

 

  

  

  

 

 

屋根や車に積もっています雪

生徒のみなさんは登下校など、気を付けてください!

 

 

 

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本 【職員ブログ】

 

続いて三嶋先生からのメッセージです。

三嶋先生の長い教職経験からの深いお話です。どうぞお楽しみくださいキラキラ


 

 現代は格差社会です。一部のお金持ちが、日々の生活を謳歌しています。

下図をみると、日本にはお金持ちがそんなにいるのか、と思ってしまいます。ざっと計算して、

100世帯のうち、2.5世帯が1億円以上もっている ことになります。

 

  

 

 しかし、そのようなお金持ちになることを望んでも、一朝一夕には無理です。

まずは、地道に勉強するしかない、と思います。勉強しないで、お金持ちにはなれないのですから。

(逆に、勉強すれば必ずお金持ちになる保証もないのですが・・・)

 

 

 私が、日々、学校で教えていて強く感じることは、生まれつき勉強することが嫌いな生徒がいるだろうか

という素朴な疑問です。ささいなことがきっかけで、たまたま勉強しないだけではないのか、ということです。

 

 私の両親は、父が小学校まで、母が中学校までしか行っていません。父は戦争のため、小学校すら満足に行けなかったそうです。基本、数少ない本を読んで勉強をしていたと、言っていました。母は、たまたま母の年齢から中学校までが義務教育になり、家で農作業を手伝わずにすむので喜んで学校に行っていたと、懐かしそうに話していました。

 

 私は、そういう両親のもとで、勉強したいのなら思いっきり勉強してみれば、という環境で育てられました。地元の二江から、年に2~3回本渡の本屋に行っては、欲しい本や雑誌を買ってもらえることが何よりうれしかったのを覚えています。それを読んで、友だちに教科書に載っていないことを言うのが、ちょっと誇らしかった気がします。 

 

 イヤだと思っていた勉強が好きになるのは、これもまた、ほんのちょっとしたことがきっかけだ、と思います。復活は若ければ若いほど容易です。少なからぬ生徒たちが、おもしろさに気づけないまま、勉強が手につかず、スマホの餌食になってしまっている現代です。そうは思いませんか。

 

 勉強とは一生付き合っていかなければなりません。勉強を友とするのか、または敵とするのかは、収穫できる実りに思いを馳せてみれば、言わずもがなのことでしょう。

 

 私は、来たる3月の退職を目前にして、学ぶことの大切さ を、いっそう強く感じています。

 

 

 


 

次は4年生担任の田中克樹先生へバトンを渡します。よろしくお願いします!

 

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