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2022年7月の記事一覧

溶接技術競技会2連覇!!【材料技術科】

 7月2日(土)に開催された『令和4年度第6回熊本県高校生溶接技術競技会』において,団体の部,個人の部ともに優勝しました。団体の部は昨年度に引き続き2連覇,個人の部はなんと5連覇です。
 結果の詳細は,
【団体の部】
  優勝熊工Aチーム(2連覇)第3位熊工Bチーム
【個人の部】
  優勝熊工(5連覇),第3位(優秀賞):熊工,第5位(優秀賞):熊工
  のほか,第6位(優良賞),第9位(優良賞) 上位10位内に5名が入賞しました。

 表彰式は,令和4年9月10日(土)に熊本県産業技術センターで行われます。
この優勝杯を持ち帰ることができました
 また,九州大会は,令和4年8月20日(土)大分県での開催ですが,コロナ禍の中,競技会は昨年度同様各県で開催されることになり,熊本県は,令和4年8月17日(水)です。
 これまでの熊本県勢の九州大会での最高成績は,団体の部では,本科の第6回鹿児島大会および第7回沖縄大会時の第3位です。今年こそはこれを上回る熊本県勢初優勝ができるように頑張ります!

機能性材料製造実習(サーミスタ作製)【工業技術基礎-材料技術科1年】

サーミスタ作製
 サーミスタ(Thermistor)とは,温度変化に対して電気抵抗の変化の大きいセラミックスの抵抗体(温度感知素子)のことです。この現象を利用し,温度を測定するセンサとして利用されています。
 材料技術科では,3種類の原料から機能性材料の1つである"サーミスタ"を作製する実習を行っています。サーミスタはセラミックスなので,作製するには精密な温度制御ができる高温電気炉が必要です。
 3年次には,自作サーミスタとマイコンボードARDUINOを使って『簡易電子体温計』をつくり,実際に温度を計り,どれくらいの誤差があるか調べます。
 材料技術科は,溶接や旋盤を使ったものづくりのほか,
・機能性材料をつくる
・人工ルビーをつくる
・バイオマス固体燃料をつくる
という材料技術科ならではのものづくりもできます。

【作製手順】

3種類の粉末を電子天秤で計り取ります

計り取った各粉末をよく混合します

混合粉末を磁製るつぼに入れ...

電気炉内にセットし... 

800℃で1時間仮焼します

 仮焼した粉末を乳鉢で粉砕・混合します

所定量を電子天秤で計り取り...

金型に充填し...

加圧機で加圧成形します

 荷重は1トンです

成形したペレットを再び電気炉にセット

1000℃で1時間焼結します

 焼結完了したサーミスタ素子
何の変哲もない黒いペレット

サーミスタ素子の両面に銀ペーストを塗布


ピンヘッダをはんだ付け

リード線を取り付けて完成!!

 サーミスタとして機能するか温度特性を測定

温度変化による抵抗値の変化を記録します

データをEXCELに入力し,グラフ化・解析


温度特性グラフ
各データは解析した曲線上に乗っています
成功です!!

令和4年度第6回熊本県高校生溶接技術競技会

 令和4年7月2日土曜日,熊本県産業技術センターで『令和4年度第6回熊本県高校生溶接技術競技会』が開催され,材料技術科から2チーム6名が出場しました。材料技術科昨年度優勝しており,本年度は2連覇を目指して練習してきました。
 出場校は本校の他,天草工業高校(2チーム6名),八代工業高校(2チーム6名),小川工業高校(1チーム3名と個人の部2名)でした。
 開会式,競技上の注意・説明の後,3班に分かれて競技が開始されました。材料技術科Aチームは第2班,材料技術科Bチームは第3班に出場。結果は今月末にわかります。

【開会式・競技上の注意・説明】
  

【競技前準備】
ゼッケンを受け取り,溶接棒,工具等揃っているか最終チェック
  

【審査委員による工具・溶接棒確認】
申請した溶接棒を使用しなければなりません。
 

【競技開始・開先加工】
溶接前の重要な鋼材の前処理です。念入りに行います。
 

【溶接】
競技場内には,選手,審査委員,溶接協会関係者しか入れません。
下の写真は,アーク溶接を行っている際のアークによる光の様子です。
 

【溶接終了・作品提出】
外観検査,表曲げ,裏曲げ等いくつかの項目ごとに採点されます。

【優勝杯】
下の写真は,本競技会の優勝杯です。結果は,今月下旬に出ます。優勝杯を手にするのはどこの学校でしょうか。