校長ブログ

24/01/23(43)大発見

 ある日の朝、玄関先を掃除していると、2~3歳くらいのお子さんでしょうか、「ママ、見て見て。大発見だよ。きっとモンシロチョウの卵だよ」と何かを手に持ってお母さんのもとに走る姿が見えました。お母さんは「すごいね」と笑顔で答え、お子さんの顔は誇らしげでした。それが本当にモンシロチョウの卵かどうかは分かりませんが、そのお子さんにとってそれはモンシロチョウの卵であり、「大発見」であることは間違いないでしょう。それから、お母さんの「すごいね」が、次の「大発見」につながることも間違いないでしょう。

 先日、連れ合いと熊本城の堀端を歩いている時にカワセミを見かけました。私が初めてカワセミを見たのは昨年1月、天草市本渡を流れる町山口川。その美しく飛翔する青色の姿に魅了されました。ものすごく興奮して他の職員にカワセミの話をしたのですが、どうも関心がなさそうで、社交辞令的な「すごいですね」が返ってきただけでした。ほかの人にとっては当たり前のことだったり、興味がないことだったりしても、私にとっては「大発見」。その日以来観察を続けてみると、ほぼ同じ時間に同じ場所にやってくることが分かりました。魚を捕食する瞬間や、どうも縄張りらしきものがあることなど、自分にとっての「大発見」がたくさんありました。「大発見」のあと、野鳥の観察がさらに好きになり、色々な野鳥に出会うことができました。連れ合いにとっても、カワセミは「大発見」、もうひとつ付け加えると、錦町での雉(きじ)との出会いも驚きの「大発見」だったようです。

 野花を見るのも大好きです。1月6日、錦町を散歩していると、スミレが1輪咲いていました。この時期のスミレを見るのは、私にとっては「大発見」。「暖かい日が続いたから咲く時期を間違えたかな?」「地球温暖化の影響かな?」などと考えてみました。

 自分の好きなことや関心があることがたくさんあると、素敵な事と出会う確率が格段に高くなるような気がします。自分にとっての「大発見」が積み重なるうちに、「大発見」について調べていくうちに、本当に新しい大発見があるかもしれません。冒頭のお子さん、ひょっとしたら、私たちがいまだ知らない新しい大発見をするかも。そう思うと何となく楽しい気持ちになりました。

1月に見かけたスミレ

 ▲1月に見つけたスミレ

町の美しさ発見

 ▲町の美しさ発見