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上天草プロジェクトⅠ(1年全学科履修)

学年別生徒研究発表会「上天草”虎の穴”」

本校の1・2年生は「上天草プロジェクト」で自分の興味に合わせた探究活動に取組み、ビジネスプランの作成をおこなっています。

その成果をプレゼンする「上天草”虎の穴”」。2年生は昨日22日。1年生は今日23日に行いました。

今回は密を避けるために、発表が行われる部屋には発表者と審査員のみ入室し、それ以外の生徒や職員は別室での参加となりました。

ただ一方的に発表するだけではなく、質疑に多くの時間を割き、その対応力も審査の対象としています。

ICTを活用した双方向通信のおかげで、別室の生徒たちも疑問に思ったことはすぐに質問でき、活発なやりとりが行われていました。

今日の結果を受け、2月3日開催予定の研究成果発表会 生徒研究発表の部「上天草の虎」では、各学年上位3チームがプレゼン部門で、それ以外のチームはポスターセッション部門で発表する事になっています。

2年生の上天草プロジェクトⅡの詳細はこちら

~地域理解講座④「上天草市の福祉について」~

今日の上天草プロジェクトⅠは地域理解講座④「上天草市の福祉について」

社会福祉法人 姫戸ひかり会 高齢者福祉施設 ひかりの園 施設長 深谷 誠了 様に講師をお願いしました。

 

福祉とは何か。上天草の課題、現状とこれからのことを交えてお話しいただきました。

 

社会福祉とは、介護や育児、収入や財産など、一般的な生活問題を解決するもので、人々の幸福を目指してお手伝いをしていくという面があります。医療と福祉を対比させると、医療は個体的生命の維持存続であり、福祉は社会的生命の維持存続であるといえます。

 

人口減少社会の中で現状では、縦割りで行政任せであったり、サービスを行うもの任せであったり、制度の枠内の取組であったりすることで機能不全に陥る、または無理がきているところがあります。そこで、これからは行政任せのところを地域発、住民発にし、サービスを行うもの任せのところをサービスを受ける側発にし、制度の枠内の取組を制度の後付けにできるようにしていかなければなりません。そのためにも地域全員参加の地域づくりが重要になってきます。

 

生徒たちはメモを取りながら真剣に耳を傾けていました。生徒たちからは上天草の福祉について多くのことを知ることができてよかった。また、福祉とは1人1人と向き合って、支えられる側となる人を主体としてサポートすることであると気づかされました。といった意見を聞くことができました。

~地域理解講座③「上天草市の観光について」~

今日の上天草プロジェクトⅠは地域理解講座③「上天草市の観光について」

上天草市観光おもてなし課 観光振興係長 寺中寛人 様にお話ししていただきました。

 

上天草市の魅力は?なぜ観光に取組んでいるのか。上天草市の観光の課題、高校生ができる観光の取組、の4項目についてお話しいただきました。

 

上天草市では、人口減少という課題を抱えています。

人口減少が及ぼす影響の一つとして、消費が縮小していき地域経済が停滞、衰退していきます。人口減少を食い止めることは容易ではありません。したがって、まずは消費の縮小を穴埋めしていかなくてはなりません。ではどうやって消費の縮小を穴埋めするのか。観光資源が豊富にある上天草市では、「観光」によって外貨を獲得することが重要になってきます。観光を充実させるための上天草市の取組として、① 閑散期に観光客を増やす、② 市内全域に観光客を周遊させる、③ インバウンド(外国人観光客)の受入れ、④ 雨の日でも楽しめる観光スポットの充実、⑤ アクセスの利便性の向上、⑥知名度の向上(上天草市を知ってもらう)、といったものがあります。

 

また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による観光業へのダメージはとても大きいもので、上天草市として緊急宿泊助成事業を県内で最も早く開始したことで、高い利用率となりました。

 

最後に、高校生の若い力と創造力・郷土愛で、一緒に世界に誇れる観光地「上天草」を目指しましょうとエールをいただきました。

~地域理解講座②「上天草市の6次産業化とブランド化について」~

今日の上天草プロジェクトⅠは地域理解講座。「上天草市の6次産業化とブランド化について」

上天草市経済振興部産業政策課 産業創出係 主幹 山川葉子 様にお話していただきました。

 

1次産業、2次産業、3次産業とは何か。6次産業とは。

特に1次産業の抱える課題やその課題に対する取組についてお話しされました。

 

6次産業化とは、農林漁業者(1次産業)が作る野菜や魚の価値をさらに高め、それにより、農林漁業者の所得(収入)を向上していくことです。生産物の価値を上げるため、農林漁業者が、農畜産物・水産物の生産だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組み、それによって農林水産業を活性化させ、農山漁村の経済を豊かにしていこうとするものです。上天草市が6次産業化を推進する理由は、地域の特徴を生かすことで地域の課題を解消しながら、上天草の豊かな農林水産物を活かし、上天草市の経済を発展させることができるからです。6次産業化の具体例についてもお話しいただきました。

 

また、6次産業化にはメリットとデメリットがあり、デメリットを消す、または軽くするような支援を上天草市では行われています。例えば、加工品開発支援や販売促進支援、ブランド化支援などがあり、地域産業の活性化のサポートに取り組まれています。

 

生徒には「上天草のことを元気にするために頑張っている大人たちがいることを知り、上天草のことにもっと触れ、将来上天草で働き、上天草を元気にする側になってほしい。」と応援の言葉をいただきました。

~地域理解講座①「まち・ひと・しごと創生総合戦略」~

今日の上天草プロジェクトⅠは地域理解講座。

「まち・ひと・しごと創生総合戦略について」

上天草市企画政策部企画政策課 地方創生係長 鬼塚 正二 様に起こしいただきました。

 

地方創生とは何か。人口減少がもたらす影響を交えながら地方創生の必要性、また上天草市がどのような取組を行っているかについて具体的にお話しいただきました。

 

人口減少がもたらす影響として、経済成長、産業、社会保障、地域にマイナスの影響を及ぼし、その克服のために地方創生があります。上天草市では、総合戦略の考え方として、①新しい人の流れを作る、②安定した魅力ある雇用を創出する、③市民の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、④魅力的な地域をつくり、安心で快適な暮らしを創出する、という4つの方針があります。これらを軸に観光地としての開発や動画などの広告制作に取り組まれています。

 

また、地方創生のヒントとして、①EBPM、②付加価値を生み出す、③ターゲットを明確に!、④世界にも目を向ける、⑤時代は変わっていく、という5つの観点からお話をいただきました。生徒には「上天草のことを知った上で、日本、世界のことを知り、上天草の良いところを見つけてほしい」とエールを送られました。

 

~課題発見~

上天草プロジェクトⅠの活動が体育館で行なわれました。

本日のテーマは「課題を見つける」

各グループに分かれて、上天草での生活の中で困り感や問題点について意見を出し合いました。

各グループにホワイトボードを準備し、生徒が感じる困り感や家族の困り感などを付箋に書き出してホワイトボードに貼り付けます。

書き出した付箋をグループに分け、課題を絞っていきます。
そのなかから、それぞれのグループが取り組むべき課題が何であるかを話し合っていきます。

生徒たちは初めての取り組みで、最初はなかなか意見が出なかったように見えました。
しかし、1人の意見がきっかけで、私もそうだったと思いだし、次から次へと積極的に意見を貼り付けてました。

日常には当たり前の生活過ぎて、なかなか「困り感」を感じないものです。
しかし、自分の生活を振り返ってみると、課題はたくさん見つかるものなんですよね。

本日発見した課題を中心に、課題解決に向けて研究を深めていきます。

 

~探究活動とは~

新1年生に対する「上天草プロジェクトⅠ」のオリエンテーションが行なわれました。

生徒が考える進路や地域活性化について、理想と現実を考え、実現に向けて探究活動を行なうこの授業。
今回は「アンパンマン」に登場する「ばいきんまん」に置き換えて説明されました。


思う存分いたずらをしたい理想のなか、現実はいたずらの途中で必ず邪魔(アンパンマン)が入ってくるので、理想を現実化することができません。
では、どうやったら理想は現実化するでしょうか?

アンパンマンを打ち負かすために「情報を集める」ことも大切でしょう。
アンパンマンの弱点について、分析・整理することも大切でしょう。
アンパンマンを倒すための作戦をたて、実際に戦うことになるでしょう。
しかし、何度もアンパンマンに倒されます。
倒されたことを反省し、振り返りや考え方を更新することも大切です。

こういった「探究活動」を繰り返していくことが重要なんです。
いつか、ばいきんまんの理想である、思う存分いたずらができるかもしれませんね...。

と、生徒が知っているキャラクターで「上天草プロジェクトⅠ」で授業の内容について説明されました。
生徒たちは、時々笑い声を上げながら、授業への関心を高めていきました。

 

この授業では、
 ①課題の設定
 ②情報収集
 ③整理・分析
 ④まとめ・表現
 ⑤振り返り・考えの更新
の5つの繰り返す『探究活動』が重要になってきます。

社会の急激な変化、将来がどのように変化していくのか答えはありません。
誰も解決したことがない新しい課題があふれています。
自らが課題を見つけて情報を選び取り、知識を活用し、他者と協働しながら解決していく力が必要です。
探究活動ではその力を身につけることができます。


3年間の探究活動を通して、社会の急激な変化に対応するための、
課題設定』『情報収集』『整理・分析』『まとめ・表現』する力を身につけられるよう、
1年生の皆さん。頑張ってください!

令和2年度の活動スタート「上天草プロジェクトⅠ」

研究指定2年目を迎えました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初の予定を変更する必要がありますが、しっかりと活動していきます。

さて、今回は1年生全員が履修する「上天草プロジェクトⅠ」の様子をご紹介します。

今日は第1回目ですのでオリエンテーションを実施しました。

感染症拡大防止のため、座席には工夫が必要です。

1年生もしっかりとメモを取ることができるようになってもらいたいと思います。