2020年6月の記事一覧
~アイデアの発想~
本日は「商品コンセプトの立案」について学びました。
商品コンセプトのキーワードは、「ターゲット」「シーン」「ベネフィット」です。
ターゲット:誰が使うのか
シーン:どのような場面で使われるか
ベネフィット:どのような価値や便益を提供するか
この3つのキーワードを元に商品開発がされています。
【簡便指向の主婦】
+
【ほこりが気になるあらゆる場面】
+
【水なしで気軽に雑巾がけができる】
↓
『クイックルワイパー(床ふきモップ)』
キーワードが分かっても、なかなかアイデアの発想にはつながりません・・・。
そこで、そこでたくさんの意見を出し合い、その中からヒントを見つけてみましょう!
~ブレーンストーミング~
複数人でアイデアを出し合い、ユニークで新しいアイデアを生み出すことを目的とした会議手法のひとつ。
自由な発想・意見を付箋に書き出し整理します。
ルールは、「自由奔放」「批判禁止」「質より量」「便乗発展」の4つだけ。
~KJ法~
貼られた付箋をグルーピングし、タイトルを付けます。そのグループの関係性を作図し、文章化しまとめていきます。
~アイデアマップ~
紙の中心に書かれた具体的なテーマをもとに、関連した1次キーワードを書いていきます。次に1次キーワードに関連した2次キーワードを書いてアイデアをどんどん膨らませていきます。
~水平思考~
論理や常識にとらわれず、様々な視点から考えることから新しい発見が生まれてきます。
○代用:別のモノでかわりができないか。
○結合:これまであったモノを組み合わせることができないか。
○逆転:これまでの常識を打ち破れ。
○除去:これまでのモノから外してみよう。
○強調:特化して突き詰めてみよう。
○並べ替え:順番を変えてみよう。
たくさんのアイデア発想法を学んだ生徒たち。
ペアやグループを組んでブレーンストーミングを行ないました。
各自、宿題で考えてきたアイデアに対して付箋を貼って意見を出し合います。
グループのなかには、付箋を貼るよりも次々と意見が出てくるところもありました。
またアイデアマップに挑戦しているグループもいたようです。
中心に書いたテーマからたくさんの枝分かれしている図を描いていたところも。どんどんアイデアが浮かんできたようです。
ペアやグループで話し合いを進めながら、きっとより良い商品が開発されてくれそうな予感がします。
~市場調査~
本日の地域起業研究。テーマは「市場調査」です。
お客様を幸せにする商品を開発することが目標で取り組んでいます。
先週からの宿題として、商品開発のアイデアを考えてきてもらいました。
家族にインタビューをして、新商品のイメージが出てきました。
でも、その商品は本当に求められる商品なのでしょうか?
例えば、新しいお土産作りを考えた場合..
「既に同じようなモノはないの?」「どんな人に買って欲しいの?」「観光客って、どんな人たちをターゲットにしているの?」「いくらで売るの?」などなど、実際に商品を開発するためには、たくさんの課題をクリアしなければなりません。
そこで、お客のニーズを的確かつ詳細に把握し、ニーズを満たす商品を開発するために市場調査を行ない、テーマの証明または修正が必要になります。
市場調査では、商品市場と消費生活に関する情報の収集・加工・分析をおこない、
①アイデアの評価
②アイデアの創出
③開発の意志決定
などを行ないます。
今日の授業では、生徒が考えたアイデアに対して、他の生徒から貴重な意見をもらい改善策を考えるワークショップを行ないました。
生徒たちは、アイデアに対する疑問点や意見を付箋に書き込み、アイデアシートに貼り付けていきます(アイデアの評価)。
回収したアイデアシートに貼られた付箋を確認し、改善策や今後の見通しを考えます(アイデアの創出・開発の意志決定)。
たくさんの付箋が貼られている生徒もいましたが、それは今後の展開次第ではこれまでにはない新商品が開発されるかもしれません。
貴重な意見を分析し、バリュープロポジションを追求した商品を開発しましょう!
~商品開発の基礎~
「上天草の特性を活かした新商品の開発」をテーマに地域起業研究の授業が行なわれています。
前回は授業の内容について説明が行なわれましたが、今回は商品開発に必要なキーワードをもとに進められました。
キーワードは「商品開発の主役はお客様」。
商品開発は、お客様を幸せにする手段として、何を商品として開発するかが重要になります。
誰に向けての商品開発なのかを設定するためには、「バリュープロポジション」と「ブルーオーシャン」考え方が大切になります。
バリュープロポジションとは、顧客がお金を出してでも購入したい理由。
顧客は「自分が欲しい」という商品に「その商品しかない」という自社だけが提供できる魅力を加えることが大切なのです。
商品開発では、顧客がお金を出す理由を創り出さなければなりません。
ブルーオーシャンとは、ライバルのいない海(市場)ということ。
みんなが欲しがる商品は、みんなが売りたがります。
多くの企業が参入し、ライバル達と激しい競争(レッドオーシャン)が生まれます。
そこで、新たな顧客に対して、ライバルが提供できない価値を創り出すことが重要になります。
ブルーオーシャン戦略では、みんなにうけるモノではなく、
①ターゲットを絞る
②今あるモノから何か減らす
③今あるモノに何か加える
といった、「今までにない」「他には提供できない」モノを考える必要があります。
例えば、新しいお土産を開発するとしても、既存の商品にまねたモノでは魅力を感じません。
この授業では、新しい魅力を創り出すことが大切になるんですね。
『地域起業研究』始動します!
上天草高校では、学校設定科目といって学校独自の授業が行なわれます。
2年普通科(普通コース・特進コース)の生徒を対象にした『地域起業研究』という授業です。
昨年度から実施しております『地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)』の流れを組んでいます。
本日は、その授業についての説明が行なわれました。
「ひと・もの・資源の宝庫」上天草で未来を切り拓くリーダーの育成をテーマに、自ら起業して職を創り出すことを学びます。
この授業の柱は、
①商品開発と流通
②デジタルコンテンツの作成(動画作成・編集)
③Webページの作成(地域企業のWebページ作成)
としています。
特に①商品開発と流通では、
「上天草の特性を活かした新商品の開発」がテーマになっています。
新しい商品を開発することや既存商品の改良、新用途の開拓などアイデアはたくさんありますが、
『ニーズ』を『ウォンツ』に変えることが大切です。
ニーズを満たす商品は消費者は欲しがる=買う!
そのような商品の開発を目指します。
また、今回の授業では『有用性』と『収益性』のお話しがありました。
有用性...ニーズを満たす度合い
収益性...利益を上げる度合い
消費者が満足する商品を作り続けるためには、ある程度の利益を得ることができなければならない。継続し続けるためには利益が必要であることをお話しされました。
この授業では、よりビジネスの考え方が重要になってきます。
学校生活だけでなく、高校生目線のアイデアだけでなく、社会・経済・消費等の動向(マクロ環境)や競合企業や顧客の状況(ミクロ環境)を把握することも大切になります。
なかなか難しいことを勉強していきますが、コロナウイルスなど影響により、世の中は激しく動いています。
その世界で生きていくために必要な力を、この授業で身につけて欲しいと思います。