「チーム人高」で、創立100周年へ、未来へ

一般財団法人 人吉高校同窓会                理事長 岡本光雄

 令和2年は、春先からのコロナ禍、7月豪雨災害と予期せぬことが次々に起こりました。コロナ禍は、収束の気配を見せないまま2021年を迎えます。7月豪雨災害では、多くの方が犠牲になられ、また甚大な被害を蒙りました。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。この災害には、東京繊月会はじめ全国の同窓生や関わりのある方々から、多大な義援金や支援物資を頂戴し、ここに改めて厚く御礼を申し上げます。この非常事態の中、人高生は被災した友人知人のお宅に、積極的にボランテイアに出向き、復旧の大きな力となり、生徒自身も貴重な体験が出来たと思います。
さていよいよ令和5年(2023年)は、本校の創立100周年を迎えます。人高は県南の雄として、有為な人材を育て、送り出す使命を持っています。
 100年という節目に、その足跡を振り返り、未来へ向けてさらに大きく飛躍するために、①学校、②秀麗会、③育英奨学会、④全国の同窓会(繊月会)、この四組織が一丸となり「創立100周年記念実行委員会」が発足しました。
 このいわば【チーム人高】で様々な記念事業を計画します。例えば、10年ぶりの同窓会名簿や記念誌の発行、講演会や文化・スポーツなどの多彩な記念行事、式典・懇親会などが行われる予定です。全国の同窓会の皆様、この100周年記念事業が成功しますよう、何卒ご協力をよろしくお願いいたします。


 

創立100周年に向けて~伝統継承とメタモルフォーゼの推進~

第26代校長 光永 幸生

同窓会員の皆様にご挨拶を申し上げます。まずは令和2年7月熊本豪雨によって尊い命を失われた方々に哀悼の意を表しますとともに、ご遺族、並びに被災された多くの皆様にお見舞いを申し上げます。併せて、義援金や制服をはじめ、本校生徒・職員へ心温まるご支援をいただきましたことに深く感謝申し上げます。

さて、大正13年に誕生した本校は、来る令和5年に創立100周年を迎えます。この間、人吉球磨地域の教育及び文化の中心的役割を担って発展を遂げてきました。全日制、定時制、五木分校の3課程をもち、「礼節、勤労、進取」の三綱領のもと、学舎を巣立った卒業生は約38000名余りで、日本全国、広く世界で活躍されておられます。この発展はその時々の生徒の頑張りと、歴代校長と教職員の見識と献身的な努力、そして同窓会、秀麗会、地域の皆様のご協力、ご支援が実を結んだ大きな成果であると考えております。

現在、本校生徒がつけるべき3つの力として「知識・技能・体験力」「論理的思考力」「アート力」を掲げ、授業、部活動、学校行事の他、探求活動、グローバル教育、情報活用能力の養成に大きく力を入れ、先の見通しが立ちにくい今日の複雑な社会においても、地域に思いをはせ、グローバルな視点をもって活躍する人材を輩出するべく努力を続けております。これからも輝かしい伝統を受け継ぎ、来る創立100周年に向け、新しい教育観のもと“人高のメタモルフォーゼ”を推進し、人吉高校の更なる飛躍をお誓い申し上げます。

結びに、同窓会員の皆様のますますのご健勝をご祈念申し上げますとともに、ご指導ご支援を重ねてお願い申し上げます。