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本校は平成21年に5学科、7学級の新設高校として設置されましたが、前身の阿蘇高等学校は、大正12年に阿蘇高等女学校として、阿蘇清峰高等学校は、明治34年に阿蘇農業学校として創設され、これまでに約3万人の有為な人材を輩出しました。多くの卒業生が、政治・経済界、地域の暮らしを支える農業、豊かな自然と文化を生かした観光・商業など、様々な分野で貢献し、また、文化・スポーツなどの分野においても、全国レベルで優秀な成果を収める等、めざましい活躍をしてきました。
さて、本校の校訓「岳(やま)を仰ぎ 大志を抱き 未来を拓かん」は、熊本県立阿蘇農業学校第2代校長の百瀬葉千助校長(褐色和牛の品種改良で「肥後のあか牛」と称される種牛を生み出す)が札幌農学校時代に薫陶を受けたクラーク博士の「少年よ大志を抱け」に由来し設定 されたものです。阿蘇中央高校では、阿蘇の大自然のもと、お互いに切磋琢磨し、素直な心と豊かな人間性が培われ、幅広い知識と教養を身に付けた高い資質と誇りを持った人材が育成されていく学び舎となることを目標に日々教育活動に励んでおります。
また、本校の魅力化については、阿蘇市、地域企業等と協力体制を築いているところです。児童生徒をはじめ郡部における人口減は、教育のみならず、産業にも大きな歪を生じさせています。その危機感を産学官で共有、課題を解決し、好循環をもたらす為に連携体制の強化を構築しているところです。
最後に現在の社会の背景としてあるAIやDXの進展がさらに高まる中、産業構造・仕事の内容が急速に、しかも絶えず革新している予測不可能な未来社会を自立的に生き、社会の形成に参画する資質・能力の育成が必要とされています。「どのように社会、世界と関わり、よりよい人生を送るか」「何を理解して何ができるか」「理解していること、できることをどう使うか」を身につけるためには、「自ら」の大切さに気付き、積極的で力強い生き方を学んで欲しいとカリキュラム等のマネジメントを行っております。
令和6年4月
熊本県立阿蘇中央高等学校長 米村 祐輔