校長室からの風(メッセージ)

地域の皆さんと一緒に大掃除

地域の皆さんと一緒に大掃除 

 最後の学年の2学期が終了しました。1221日(金)の終業式の前に生徒と職員で大掃除をしたのですが、改めて25日(火)の午後4時から再度、第1体育館や図書室の大掃除を行いました。本校の最大規模は昭和47年度で、この時は24学級(1学年8クラス)、生徒数1150人を数えました。この規模の校舎と校地を維持しながら、生徒数は急速に減少し、今年度は最終学年67人が学校生活を送っています。従って、普段の掃除活動は日常使う教室や廊下、生徒用トイレ等が対象で、体育館や特別教室、校庭まで手が回りません。そこで、冬季休業初日の25日に、職員をはじめ生徒と保護者の有志、そして地元多良木町6区と8区の皆さんに呼びかけて、大掃除を計画したのです。

 学校の勝手なお願いにも関わらず、年の瀬の慌ただしい中、6区と8区の住民の皆さんが大勢集まっていただき、胸が熱くなりました。これまでも防災訓練や体育大会での合同競技、そして公民館活動での交流等、本校の教育活動に献身的にご協力頂いた地域の方々の学校へ寄せる思いに頭が下がります。また、球磨郡のオートバイ愛好団体の方がサンタクロース姿に扮してバイクで駆け付けられ、生徒達を激励されるサプライズもありました。

 大掃除は、第1体育館の清掃、そしてパイプ椅子の選別、さらに図書室の廃棄書籍の運び出し等に全員で当たり、約1時間で終了しました。お蔭で、来る3月1日の卒業式及び翌日の閉校式の会場となる第1体育館の片付けが済み、すっきりしました。地域に開かれた学校として歩んできた本校は、最後まで地域の方々に助けられていると思います。

 多良木町6区、8区の皆様、そして多良木高校をご支援いただいた多くの皆様、どうか良いお年をお迎えください。

 

 「一年の心の煤(すす)を払はばや」(正岡子規)