平成25年度 学校長より

2014年2月の記事一覧

校長室からNo.11

  卒業式を来月1日控え、校内では生徒会誌「山濤」第56号の発行の準備が進んでいます。山濤の創刊は昭和33年3月1日に遡り、校長室には創刊号からの冊子が残されています。創刊号には、「山濤」の発刊に際して、と題して当時の續辰平校長が次のような文章を寄せられています。
 「山濤」の発刊に際して一言所感を述べて祝詞に代えたいと思います。・・・(途中略)・・
 今や我等はこの新興の気運に際会して一歩一歩発展向上の努力を続けております。先に本校が阿蘇南郷八ケ町村の切なる願いによって誕生しその興望を荷つて立つ以上、この学校はあくまで蘇南地区の文化、学問の中心殿堂として発展せねばならぬ義務があります。独立後日尚浅く、その理想にはまだなかなか遠いものがありますが、施設設備の充実に地元各方面のご支援を仰がねばならぬことは勿論ながら、われら教職員生徒は一丸となって、先づ知育に体育に、その全力を傾注すべきでありましょう。かくてわれらが目指す校歌の理想精神は実現されようし、学園の立派な伝統もその基礎を打ち立てることができるものと信じます。私は諸君がたゆまぬ日々の勉強と、鍛え抜くスポーツの練磨とを一日も怠らず続けていくことを切望し、「山濤」第一号発刊の祝辞に代えることといたします。 
 
續校長先生の文章を読むと、独立校になって日は浅い本校ではあるが地域の期待に応え、新たな伝統を確立していきたいという意気込みが伝わってきます。昭和33年以来、歴代の生徒会を中心として発行し続けられた「山濤」を読むと、本校の歴史の一端を垣間見ることができます。創刊号には生徒の論説「科学の進歩に思う」や読書感想文、随想、詩、短歌、俳句、生徒の読書実態、高森町の工場についてのレポート、各クラブ便りなどが記載されていました。
 
今後も歴代の校長先生を始め職員と生徒が創りあげてきた本校の歴史をさらに発展させるべく、頑張っていきたいと決意を新たにしました。

休校のお知らせ

 本日、2月14日(金)は大雪のため休校といたします。
 生徒の皆さんは、家庭学習をお願いします。