平成28年度 学校長より

3学期終業式 学校長式辞

3学期終業式式辞

 3学期終業式にあたり、私から話をさせていただきます。

 さて、今年度の仕上げの3学期ではありましたが、短く、慌ただしい3学期でもありました。皆さんはいかがだったでしょうか。私なりに振り返ってみたいと思います。

 まずは修学旅行です。本校は2年に1回の実施ですが、みなさんの思い出に残るすばらしい旅行ができた、と聞いています。特に旅館の方から、みなさんの態度、立ち振る舞いがすばらしいとお褒めの言葉を直接お電話で頂き、本当に嬉しい思いがしました。修学旅行については内容を更に検証し、次回は70周年記念修学旅行として実施したいと考えているところです。

 次に、各種大会での成果です。先ほど表彰をしましたが、数々の大会で入賞したり、県大会を突破したり、更には最優秀賞に輝くものもあるなど、みなさんの活躍がいろいろなところで評価されました。また上位の入賞ではありませんでしたが、城北駅伝でのベスト10入りや、英語スキットコンテストでの成果は次回の大会につながっていくのではないかと期待しているところです。

 また、地元への貢献についても述べておきましょう。先月12日から1ヶ月間行われた「新酒とふるさとの味のまつり」では2年の佐々川さんがポスターデザインを、タイトルの題字を2年の松岡さんが担当しました。これらは非常に好評で、また彼女たちの作品を県内外のたくさんの人たちが目にすることとなりました。本校としても非常に名誉なことでした。熊本地震に関する復興イベントは今後も続きますし、また忘れてはならないことです。これからも何らかの形で地域に貢献していきたいと考えています。

 振り返りの最後に、今月1日に卒業をした3年生の進路関係について話をします。彼等の進路については、今年も進路決定100%を実現することができました。3年の先輩たちと3年主任の前田先生、進路主任の林先生をはじめとする先生方とで勝ち取った大きな成果だと思います。内容は国公立大学2名、私立大学2名、専門学校6名、自衛隊2名、日本郵便2名、その他の就職8名でした。特に国公立大学は7年連続で合格者を出し、その中で国立大学の理系工学部の合格者は10数年ぶりのようです。是非、みなさんも先輩たちに続いてもらいたいと期待しています。またこれからはどれだけ学習してきたか、ということが大きく問われる時代になっていきます。単に勉強が嫌いだから、という理由だけで安易な進路選択をするのではなく、学びの楽しさを感じながら、一生学ぼうという姿勢を身につけ、学校生活を送っていって欲しいと思います。

 さて、来年4月10日に入学式を挙行します。みなさんも知っているとおり、今度の入学者は40名を大きく超えています。是非、先輩として高森高校のことを教え、仲良くしてあげて欲しいと思います。部活動にもどしどし勧誘し、歓迎してあげてください。また勉強の方もいろいろ教えてあげてください。ただ、今度の1年生からは教科書の冊数が今までより倍近くになります。そういう意味では共に学ぶ姿勢が大事ですし、負けないように頑張ってください。

 また来年度は、ICT教育推進事業が本校で始まります。県立高校では高森高校が県下に先駆けて、全教室に電子黒板と無線ランのアクセスポイントが設置され、ICT環境の整備が進められます。もちろん高森高校での授業はそれらを利用した最高ものができるのではないかと期待しています。

 その他、4月からは実力考査等、各種テスト関係の変更、校内検定の大きな改革、総学の「やまびこプラン」に代わる「グロ-カル・プロデュース」へのリニューアル等、「学び」というものに関しては新しいプログラムを実施していく予定です。先生方の説明をよく聞いて、しっかり学習をしていってください。

 同様に部活動や学校行事の活性化もどんどん推進していく予定です。こちらの方はみなさんでいろいろなアイデアを出しながら顧問や生徒会の先生と一緒に積極的に取り組んでいってください。そして、それらをとおして、昨年4月からみなさんにお願いしている「思考をする」機会を多くもってもらいたいと思っています。

 創立70周年の式典も来年、平成30年の10月26日と決まりました。これからは同窓会との関連行事も多くなります。高森高校は新たな成長期に入りました。いろいろな方々がみなさんを応援してくれます。それに応えるべく、学び、優しさ、強さのハーモニーを地域に響き渡らせて、真の意味での「一人一人が輝く学校」に、この高森高校を成長させていきましょう。