熊本支援学校の取り組み

出水南小学校との交流

出水南小との交流を通して

 今年度は、1学期に8回、2学期に9回、3学期に3回と計20回の交流を行いました。交流を重ねる中でパートナーとの仲も深まり、お互いに関わり合う姿が見られるようになりました。なかでも出水南小学校の児童が活動内容を計画する計画交流では、これまでの交流を通して、どのような活動をしたら本校のパートナーとより楽しく交流できるのか、出水南小学校の児童たちが活動内容を考え、道具を準備してくださいました。計画交流の内容は様々でしたが、当たっても痛くないよう風船を使った風船バレーや、ボールを転がしやすいよう補助具を手作りしたボウリングの活動もありました。それぞれの活動で本校の児童も出水南小学校の児童も楽しく活動できるような工夫がされていました。どのクラスの内容も魅力的で、計画交流以外の交流の日でも行っているクラスが多く見られました。

 また、交流のある火曜日には、朝から「今日、お友達くるね。」とパートナーに会えることを待ちわびる声も聞えてきました。パートナーが帰るときには、名残惜しそうに見送る姿も見られるようになりました。今年度の交流は終了しましたが、1年間交流を重ねて仲良くなった出水南小4年生のパートナーと、また来年度以降の夏の交流集会や秋の交流集会で会えるのが楽しみです。 

秋の交流集会

 10月に出水南小学校全児童と、本校小学部全児童による秋の交流集会が行われました。秋晴れの中、運動場に出水南小学校の5・6年生がゲームコーナーや劇コーナー、お楽しみコーナー等を準備してくれていました。これまでに交流を経験している5・6年生だからこそのアイデアがたくさん詰まった内容で、本校の児童たちも、とても興味津々で、「もう1回したい」「次はあっちへ行きたい」等の声が絶えませんでした。また子どもたちはパートナーと一緒に、もぐらたたきや的当て、劇やミニカーレース等、好きなゲームや劇を時間いっぱい楽しみました。そして自分で書いた似顔絵や好きな絵が飾ってある神輿をパートナーと一緒に担ぎました。子どもたちは「わっしょい!わっしょい!」と大きな声で掛け声をかけたり、鈴を鳴らしたりと、楽しい活動に、目をキラキラと輝かせていました。

 

1学期の出水南小学校との交流の様子について

 小学部では、毎週火曜日の午後の時間に出水南小学校の4年生と交流を行っています。初めはお互いに緊張している姿が見られましたが、今ではパートナーが来るのをワクワクして心待ちにしている様子が見られています。おみしり会や夏の交流集会、自己紹介カードづくりや学校探検、中庭遊びなどを通して、少しずつお互いのことを知り、距離が縮まってきているように感じます。6月に行った夏の交流集会では、出水南小学校からの歌やダンスの出し物に、小学部の児童もノリノリでとても楽しんでいました。10月には秋の交流集会もあります。今後も楽しく充実した交流にしていきたいと思います。