徒然雑記帖

2019年11月の記事一覧

祝 総アクセス数1600000件達成

 

 いつも本校のホームページにお越しいただきありがとうございます。

 

 学校は本日26日(火)から期末考査に入り、学校全体が日頃に比べて静かな雰囲気に包まれています。写真は夜9時過ぎに、人吉高校との合同寮「凛然寮」にお邪魔した際に撮った黙学に励む寮生の様子です。

 

 高校の定期考査といえば・・・、私の頃は「政治経済」で時事問題が必ず数問出題されていて、友達同士で何が出るか当てっこしていた思い出があります。

 本校の試験で時事問題が出題されるとしたら2年生で学ぶ「現代社会」かな?と思い、教科担当の先生に尋ねてみました。期待に反し、授業で教えた範囲からだけで時事問題の出題はしてないそうです。

 

 「就職試験でも時事問題は頻繁に出ていますし、新聞を読む習慣を付けさせるためにも私が現社の教科担当者なら多分出題するよね・・・」と思いながら、2学期の期間中に起こった社会事象の中から自分だったらどんなことを出題するか考えてみました。絞りに絞って候補に残ったのは次の5つです。

 

①【 ① 】首相の在任期間が憲政史上で最長を記録

②ラグビーワールドカップ日本大会で【 ② 】が優勝

③東京オリンピックのマラソンと競歩が【 ③ 】で開催することに決定

④世界遺産の【 ④ 】で火災

⑤消費税が10%になり、【 ⑤ 】税率が導入

 

答と解説 ①安倍、②南アフリカ、③札幌、④首里城、⑤軽減

①11月20日、安倍晋三総理大臣の在職期間が、通算で2887日となり、憲政史上で最長を達成(企業の人事担当者から「安倍」を漢字で正しく書けない高校生が多かったと聞いたことがあります)

②11月2日、ラグビーワールドカップの日本大会決勝が横浜国際総合競技場で行われ、南アフリカがイングランドを32-12で下し、3大会ぶり3度目の優勝を達成

③11月1日、2020年の東京オリンピックのマラソンと競歩は、北海道の札幌で実施することが国際オリンピック委員会調整委員会で正式に決定

④10月31日、沖縄県那覇市の世界遺産にも登録されていた首里城で火災が発生し、正殿など7つの建物が焼失

⑤10月1日、消費税が8%から10%になったことにあわせて、政府は軽減税率を導入する一方、スマホなどによる決済でポイント還元をするなど市場のキャッシュレス化を推進

 

 生徒の皆さんが出題者の立場に立ったとしたら何を出題しますか?

 「リチウムイオン電池」の開発に大きく貢献した【 ⑥ 】氏が10月9日にノーベル化学賞に選ばれたことや、10月14日「体育の日」がこの名称の最後の日になったこと(2018年に公布された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」により2020年から「体育の日」が「【 ⑦ 】の日」に変わる)を出題ネタにする人がいたかもしれません。(答:⑥吉野彰、⑦スポーツ)

 こうして、改めて思い出してみると、色々と心動かされる出来事やショッキングな事件に満ちた2学期だったと実感します。

 

 ところで、今日11月26日午後5時17分、ホームページの総アクセス数がついに1600000件に達しました。

 160万、なかなかいい数字です。無性に素因数分解してみたくなりました。

 1600000は、16×10万で、16が2、10万(10)が2×5だから、パパっと暗算で・・・

 

 1600000=2×5

 

 従って、その約数は、1, 2, 4, 5, 8, 10, 16, 20, 25, 32, 40, 50, 64, 80, 100, 125, 128, 160, 200, 250, 256, 320, 400, 500, 512, 625, 640, 800, 1000, 1250, 1280, 1600, 2000, 2500, 2560, 3125, 3200, 4000, 5000, 6250, 6400, 8000, 10000, 12500, 12800, 16000, 20000, 25000, 32000, 40000, 50000, 64000, 80000, 100000, 160000, 200000, 320000, 400000, 800000, 1600000

 

 の60個です。

 

 それでは、いつものように1600000の数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて1126(今日の日にち11月26日:いい風呂)を作る小町算ごときで遊んでみます。

 

 16!!!!!+[{(!+!+!) ! }!!!]!!!!!!!!!!!!!!!-!-!=1126→11月26日

 

 このこと、毎回触れていますが「0!=1」というのは定義です。無から有を生み出す関数としてこういう時こそ重宝します!

 

 実を言うと、このところ1日当たり平均して1000件前後のアクセスが続いていたので、160万件達成は12月4日頃かな、と勝手に予想を立てていました。1600000の数字の並びで124を作るのは至って簡単で、「121から128までだったら、何でもかかってこい」と鷹揚に構えていました。

 ところが、11月25日から26日かけて、普段の4倍近い3900件余りのアクセスがあり、26日も午後5時までのわずか9時間で3000件近くのアクセスを頂き、予想より8日も早まってしまいました。本当にアクセスが集中しているのなら嬉しい悲鳴ですが、カウンタ回路やそのプログラムが異常をきたして暴走していることも考えられ、怪しさや不気味さを感じます。

 いずれにせよ、3桁の124ではなく4桁の1126を作らないといけなくなり、少々慌てました。結局、「!!!!!!!!!!!!!!」なんていう”おばけ”みたいな関数を使わないと私は立式できなかったわけですが、生徒の皆さんだったらどのような式を作りましたか?

 

 最後に、160万という数字を見て、考えたり閃いたりすることです。残念なことに私は何も思い浮かびません。ネットを検索してみても、特に興味を引くようなものを見つけることはできませんでした。唯一あったのは・・・

 日本の剣士の数です。次のような英文を見つけました。

 

 There are currently an estimated 1.6 million kendo practitioners in Japan.

 日本の剣道の愛好家は、現在およそ160万人と言われています。

 

 160万って、one million (and) six hundred thousandだけでなく、簡単に1.6 millionでも勿論いいわけですが、日本語では160万というように「160×1万」で表記しますが、英語では、「1.6×100万」というように発想するのが面白いと思いました。

               【校長】

 

令和1年11月11日と伍福切符

 

 いつも本校のHPにお越しいただきありがとうございます。

 昨年7月17日に総アクセス件数が111111になった日に「レピュニット」について話題にしました。「レピュニット」というのは、111や11111のように1がいくつも並んだ数字のこと(repunit【repeated unitの略】)でした。

 

 そして今日令和1年11月11日も11111のように1が5つ並ぶ記念すべき日です。言うまでもなく、“1”は正の数の始まりの数です。この数字には面白くて不思議な性質があり、その幾つかを昨年7月17日に紹介したところです。

 そんなことを思い出していたら、1が沢山続く今日の日に着目している鉄道会社があることを知りました。皆さんがいつもお世話になっているくま川鉄道です。会社のホームページに次のような記載がありました。引用します。

 

令和1年11月11日(1が5並び)記念の伍福切符販売について

日頃より、弊社運営につきまして、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、弊社では新しい年号“令和”が始まり、初めての数字並びの記念日に合わせて、おかどめ幸福切符の台紙付き記念切符を発売いたします。

令和1年11月11日は、1が5つ並びますが、算命学によると幸福には5つの種類に分かれ、福寿禄官印という考え方があります。

「福」・・・心の幸福、主に家族から得られる安らぎ感

「寿」・・・美・健康の幸福

「禄」・・・財・お金の幸福

「官」・・・仕事・名誉などの幸福

「印」・・・知識による幸福

この考え方から、この切符を持つ人、または幸せになってもらいたい方に贈る切符として「伍福切符」と名付けました。

発売日    令和元年11月11日(月) 10時より販売開始

販売価格   1枚240円(幸福行切符、専用台紙付き)

販売箇所   人吉温泉駅、くまたび、あさぎり駅、おかどめ幸福駅売店

ネット販売  各箇所10時より販売開始、その後は各署の営業時間に準じます。

 

 ということで、くま鉄ファンで”わさもん”の私としては、その伍福切符を早速購入してきました。

 

  “1”が連続する数字が持つ面白い性質に話を戻します。

 今日、令和1年11月11日午前11時11分は、111111111のように1が9個連続します。

 生徒の皆さん、111111111の値はいくらになると思いますか?

 言い換えれば、111111111×111111111の値です。

ヒントです。手元の電卓を使って次の計算をしてみます。

 

11=11×11=121

 

111=111×111=12321

 

1111=1111×1111=1234321

 

11111=11111×11111=123454321

 

 例えば、最後の11111の様子を見ると、答えの最も大きな桁は1から始まり、123・・・と増えていきます。5まで増えると、その後は43・・・と減っていき最後は1で終わっています。

 このように、1が連続する数同士の掛け算の答えは、その桁数まで増加して、その後1まで減少し、左右対称の連続した数字が現れるようです。

 

 ということで、1が9つ連続した9桁の数同士の掛け算です。これはどうなるでしょうか?

 

 答えは、

 

 111111111×111111111=12345678987654321

 

 という17桁の数字になります。まぁ、当たり前といえば当たり前ですが、規則正しい数字の並びを見ていると、何やら神秘的なものを感じてしまいます。あなたは知っていましたか? 余裕がある人は、1が10個連続した10桁の数同士の掛け算や11個連続した11桁同士の掛け算がどうなるか考えてみるのも面白いと思います。

 

 最後に・・・、午前11時11分現在の総アクセス数は1579561件でした。ということで、いつものように1579561の数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて、今日の日にち11月11日をそのまま並べた1111を作ってみることにします。

 

 [{()!!!-}×(95)]×=1111 → 11月11日

  

 1111を素因数分解すると11×101になり、そこに着目してみました。あなただったら、どのような式を作りますか?

【校長】          

「筒井筒」の研究授業

 

 国語の研究授業を参観しました。教材は伊勢物語の「筒井筒」です。

 

 私は「好きな歴史上の人物を一人挙げよと言われたら、在原業平(ありわらのなりひら)を第一候補にするかな・・・」というほどの業平ファンです。ということで、伊勢物語やそのモデルされる在原業平については、この徒然雑記帳でも以下のとおり4回に渡って取りあげてきました。

 

 平成29年4月18日:「565656」(伊勢物語は56歳で亡くなったとされる在原業平がモデルとされ、第56代清和天皇の御代(みよ)の出来事・・・)、同4月30日:「いずれがあやめかかきつばた」、同5月28日:「業平忌」、平成31年1月15日:「月やあらん」

 

 「業平忌」でも書いていたことですが、和歌に優れ六歌仙の一人でもある業平は、今から約1,200年前に生きた天皇の血を引く由緒正しい実在の貴族です。既存の風習にとらわれず、56年の生涯の中で多くの女性(一説には3,733人)と関係を持っていきます。一夫多妻制の当時の結婚形態を考慮に入れてもスゴイの一言ですが、別にそういう所に憧れるのではなく、反骨の精神で自由奔放にそして風流に生きたその生き様に心惹かれるわけです。

 

 伊勢物語、手元のシラバスによると、本校では2年生の国語総合で2学期に学習するようです。機会があれば、ぜひ参観してみたいと3年間ずっと思っていて、とうとう実現しました。それも研究授業という形で。内容は第23段、「筒井筒(つついづつ、旧かなでは「つつゐづつ」)です。筒井筒とは、今では見かけなくなりましたが、丸く掘った井戸の枠のことで、互いに惹かれていた幼馴染の男女が結婚し、その後が波乱万丈という物語です。

 

 事前に配られた学習指導案では、「ホットシーティングを行うことで、登場人物の言動や心情について読みを深める」とあります。ホットシーティングとは、恥ずかしながら初めて目にする教育用語でした。一体どんな授業だろうとワクワクして建築2年の教室に向かいました。

 目の前で展開された授業は、生徒が登場人物になりきり、他の生徒からの質問(インタビュー)に応えるというもので、「なるほどこういう活動をしたら、感情移入をしながら自分のこととして文学を読む力がつくのだな・・・」と実感しました。

 この物語、幼馴染が結婚したところまではよかったのですが、妻の親が亡くなり経済的な援助が受けられないと分かると、途端に別の女をこしらえ、しかも女が浮気をしているのではないかと疑い始めて庭に隠れて様子を窺うなど、男の身勝手さが光って?います。千年も前からホントに男ってヤツは・・・と感じている女子の皆さんも多かったはずです。ということで、男女の機微を察するには十分過ぎるこの教材、生徒たちのインタビューとその回答も迫真に迫ったものがあり、大変面白かったです。

 

 話は変わりますが、生徒の皆さん、一週間前の11月1日は何の日だったか知っていますか?

 答えは「古典の日」です。源氏物語千年紀を記念して11年前の平成20年(2008年)11月1日に京都で宣言されました。その2年後の平成22年、国の法律でも制定されています。古典は文法が難しく、私自身は高校のときアトピーが出るほど毛嫌いしていた悲しい思い出があります。でも、「現代語訳を読むとしみじみ読める作品って意外に多いよね」というのが今の実感で、その代表作が伊勢物語と思っています。

 

 伊勢物語は全部で125段ですから、薄い文庫本1冊程度です。一話一話も短く、簡潔です。どこから読んでもいいし、読み飛ばしてもいいので疲れません。その意味で古典に親しむ入口として最適です。それでいて、深い内容があり、とても面白いです。何が、面白いのか?何と言っても、歌がいいです。現代人と変わらぬ喜怒哀楽を詠んでいますので、「この気持ち、わかるなぁ」と共感できる歌が必ず見つかるはずです。詠まれている歌は、男女の恋愛、男同士の友情、親子の情愛、年を取ること、愛する人の死、旅の情緒など実に多彩です。生徒の皆さんもこれをきっかけに伊勢物語を読んでみませんか?

 その取り掛かりとしてお薦めは、詩人の俵万智さんの「恋する伊勢物語」(ちくま文庫)です。伊勢物語を現代語訳しながら、個人的恋愛論や体験談を交えながらその面白さを伝えるユーモラスなエッセイです。残念なことに本校の図書館にはないそうです。

【校長】

 

放課後の風景

 

 いつも本校のホームページにお越しいただきありがとうございます。

 長らく記事をアップしていませんでした。8月25日以来72日ぶりです。「勝手にくま鉄検定」のほうに少々力を入れ過ぎていたかもしれません。

 

 ところで、今日は11月5日。数字をそのまま並べたら115です。

 そして、たまたま開いたホームページの夕方4時42分現在の総アクセス数は、1574695件でした。一桁目が5ですから閃きました。

 ひょっとして115の倍数になっていないかな・・・?と。

 早速割り算したら、1574625÷115=13693 割り切れました!

 偶然かもしれませんが、思ったことが当たって嬉しくなりました。きっとエンドルフィン(脳内麻薬)が出たのかもしれません。久々に放課後の教室の様子を見回ってみようという気持ちが高まりました。

 「秋の日はつるべ落とし」で、あっという間に日が暮れるわけですが、生徒の皆さんたちが蛍光灯の明かりの下でしていたこととは・・・?

 校内6箇所でパシャリ。

 

上段左:11月13日に行われる生徒研究発表会の練習中の建築科3年生。エンディングを工夫していました。どう仕上がるのか楽しみです。

上段右:11月10日実施予定の2級建築施工管理技術検定試験に向けて、過去問を解いている建築科3年生14名。

中段左:11月8日実施予定の日本漢字能力検定(漢検)の2級・準2級に向けて学習中。2級受験予定の生徒は四字熟語を覚えていました。ちらっと見えましたが、哀毀骨立(あいきこつりつ)、一筆勾消(いっぴつこうしょう)・・・本当に難しいです!!

中段右:12月7日実施予定の第1種電気工事士(技能試験)に向けて練習中の電気科2年生。単線図を複線図に直して・・・、電工ナイフでケガをしないように注意してください。

下段左:建築科製図室で建築科1年生が4人残って「破線」など各種の線を何本も引いていました。建築製図の事情は知りませんが、機械製図では、太い実線、細い実線、細い破線、細い一点鎖線、細い二点鎖線の5種類があります。これらをきちんと引けることは製図のイロハです。でも、この基本的な練習が意外におろそかにされがちでもあります。太い線も細い線も「濃く」描くことが大事です。

下段右:機械科2年生の生徒が、機械科の製図室に1人残って(剣道部のお友達の付き添いあり)「軸受け」の図面を引いていました。

  黙々と図面を引いている姿、工業高校らしくて一番好きな光景です。

 

 

 生徒たち、それぞれ今やるべきことを頑張っていました。

【校長】