徒然雑記帖

徒然雑記帖

面接の練習が行われています

 

 1学期も残り1週間を切りました。蒸し暑い昼下がり、校内のあちこちから「失礼します」と大きな声が響いてきます。写真は機械科の面接の練習の様子です。

 

 本校の面接の練習は、各科ごとに専門科目の授業や実習等から少しずつ時間を捻出して行うものと、全職員に生徒数名を割り振って行う2系統で行っています。私がこれまで勤務した学校では、全職員が面接に関わる方式は経験ありません。本校だけの特色あるキャリア教育の取組かもしれません。

 

 ところで、面接の練習の功罪、色々と言われています。企業関係者からも「志望の理由など棒暗記してきたものをオウム返しに言うだけで、ちょっとイレギュラーな質問をすると返答に窮する」などと、面接の練習をやり過ぎて「面接慣れ」していることについて、時として厳しい御意見を伺うことがあります。おっしゃることは、私たちも前期(特色)選抜等で中学生受験者に面接をしていて、全く同じことを感じることがままあり、よく分かります。

 でも、だからと言って、面接の練習を全くせずに、就職試験に臨ませることは躊躇します。やはり、当日の緊張を和らげ、事前に会話の印象を確認できるなどのメリットも大きく、適度な練習は欠かせないと思っているからです。生徒の皆さんは、友人や家族に面接官役をお願いする、録画して確認する…などの方法も使って、客観的な意見をもらいながら練習を深めてください。

 

 建築科伝統建築コースの生徒たちの面接の練習は、午前中にあっていたそうです。宮大工希望の生徒もいるはずです。

 図書館にある菊池恭二著「宮大工の人育て」のp.212~216には、「採用では、一に真面目さ、二にやる気と覚悟」と題して次のような記述がありました。これを読むと、「面接は虚々実々だ!」とまで言ったら大げさかもしれませんが、採用側と受験生との一対一の真剣勝負であることがよく分かります。一部を引用します。

 

 弟子を取るときは採用面接を行います。工務店の子どもさん、公務員の子どもさん、いろいろな人がきます。学歴はいっさい関係ないし、ペーパーの試験をやるわけでもありません。弟子にするかどうかは基本的に面接のみで判断します。決めては何かといったら、一に真面目さ、二にやる気と覚悟、これに尽きます。それがどれだけあるかを基準にして見ます。あとは宮大工という特殊な職人の世界でやっていけそうかどうか、その適性です。・・・(中略)・・・

 やる気と覚悟を見るためにあえて突き放した厳しいことも言います。「宮大工になったって普通の住宅みたいに仕事があるわけじゃない。先々どうなるかわからないし、ある日突然、仕事が全然なくなるかもしれない。それでは彼女がいたって結婚もできやしない。それこそ結婚して子どもでもいたら、どうやって家族食わしていくんだ。早く一人前になって独立したいなんて夢を描いてるかもしれないけれど、そんな甘いもんじゃないぞ」

 その一方で、「やる気と実力さえあれば、いくらでもいい思いもできるよ」と大きな夢も語って聞かせます。「宮大工は、野球の選手や相撲の力士なんかと同じように、実力次第でいくらでも稼げるし、歴史に残るような仕事もできる。千年後の人たちに自分の名前を残すことだってできる。本人の努力次第で名のある棟梁にもなれるし、大きな工務店の経営者にだってなれる。宮大工にはそういう大きな夢があるぞ」

 厳しい現実と夢の迫で、子どもたちの顔には不安や希望の表情が微妙に交差しながら浮かんできます。それを見逃さず、読み取るようにしています。

 

今年も今日から後半戦

 

 早いもので、今年も半分終わってしまいました!

 後半戦の第1日目、大雨洪水警報や土砂災害警戒情報が発令され「記録的豪雨に最大級の警戒を」ということで、休校(家庭学習)の判断をしました。校内は今、ひっそりとしています。

 

 6月26日(水)に、平年に比べて21日も遅い、最も遅い梅雨入りとなったわけですが、いきなり熱帯低気圧の通過による大雨による被害を心配したり、「線状降水帯」という聞き慣れない気象用語を耳にしたりしています。農家にとっては恵みの雨かもしれませんが、安全確保に留意しながら自然とうまく付き合う必要があると痛感します。明日の朝も大雨が予想されています。今日のように、午前6時半までに学校をどうするか判断して学校安全メールで通知する予定です。

 

 ところで、1年の折り返しに当たる昨日6月30日(日)は、「夏越しの祓(なごしのはらえ)」でした。各地の神社では、正月から半年間に知らず知らずにたまったけがれや罪を落とし、その後の半年間を健やかに過ごせるように願って、浅茅(あさじ)で作った大きな茅(ち)の輪をくぐる神事が行われています。この日本神話に基づく祭事、私も久々にしようと思って、昨日の夕方、青井阿蘇神社に行きました。そしたら「うちは7月31日にやっている」とのこと。熊本の神社は、ほとんど旧暦で行っているようです。ちなみに、青井阿蘇神社のHPには次のようにあります。

 

 当神社の夏越祭は、鎌倉時代の至徳3年(1386年)相良7代藩主前頼(さきより)の時代に始まり、一時中断しましたが、室町時代の天文2年(1533年)16代藩主義滋(よししげ)により再興され、現在まで600年以上連綿と続く伝統的神事です。

 

 生徒の皆さんにとっては、茅の輪をくぐると言っても、写真がなければイメージができない人がほとんどだと思います。今度7月31日にお参りに行ければ、写真を添えてまた報告します。

 

 昨日もう一つ残念だったのは、「水無月(みなづき)」という伝統的な和菓子を食べそこなったことです。昨年、京都検定の受験勉強を通して知ったことですが、京都では水無月と呼ぶ、ういろうの上に邪気を祓うあずきをのせた三角形のお菓子を夏越しの祓の日に食べる習慣があります。人吉の和菓子屋さんでも6月30日の限定で販売しているお店があると聞いていたので、神社の帰りに買い求めに行ったら、何と「完売!」とのこと。ということで、こちらも写真を示せず、どのようなお菓子かイメージが湧かないかもしれません。京都検定の公式テキストには「水無月」について以下のような趣旨の説明があります。

 

 昔、宮中では旧暦6月1日に「氷の節句」が行われていました。冬にできた氷を山間の氷室(ひむろ)に貯蔵しておき、そこから取り寄せた氷を口にして夏を健康に過ごせるよう祈るというものです。しかし、庶民にとって氷は高嶺の花。そこで氷をかたどった三角形の生地に厄除けの小豆を散らしたお菓子が作られたのです。「水無月」は庶民の氷へのあこがれからできた銘菓。現在では夏越の祓の日の和菓子として親しまれています。

 

 枕草子には清少納言がかき氷を楽しむ様子が記されています。平安時代の暑気払いなのかもしれません。私、行事食は大切にしたいと常々思っています。皆さんは、水無月、食べたことがありますか?

【校長】

 

夏至の日を求める計算式

 

 今日6月22日は夏至(げし)。

 北半球では、1年のうちで最も昼の時間が長くなることで知られています。

 長い説明は不要と思いますが、暦のうえで1年を24分割し、それぞれに季節を表す言葉をつけた二十四節気という季節の呼び方があり、そのうちの一つが夏至です。例年6月21日頃と記憶しています。でも、年によって1日位前後することがあるので、今年はいつだろうと毎年調べなければなりません。

 

 これは誰がどんなふうに定めているんだろうと思って、今さらながら色々調べてみました。1日位前後する理由がごちゃごちゃ解説してあるサイトがありましたが、中学理科以来、天体の分野が苦手だったので敬遠(パス)しながら、やっと辿りつきました。

 知りませんでした。やはりあるんですね。計算式が。次のような式でした。

 

 =INT(22.2747+(0.24162603*(Y-1900))-INT((Y-1900)/4))

 

 Yに夏至を調べたい西暦年を代入します。例えば今年(2019年)なら、

 

 =INT(22.2747+(0.24162603*(2019-1900))-INT((2019-1900)/4))

 

 となります。手元の電卓で計算をしてみます。

 

 =INT(22.2747+28.75349757-INT(29.75))

 

 となります。ここでINTは、「指定した数値を超えない最大の整数を返す」関数です。正の数の場合、小数点以下の端(はした)を切り捨てる関数と言ってもいいです。

 従って、INT(29.75)=29となり、これを代入してさらに計算を進めます。

 

 =INT(22.2747+28.75349757-29)

→ =INT(22.02819757)

→ 22

 

 おお、確かに!!

 この、INT(インテジャー(注:イントと読まれる方もいます))という関数、教壇に立っていたころは、エクセルの実習で消費税率をかけて端を切り捨てる場面等で指導していたことがありましたが、久々に目にしました。関数名は、整数のことを英語でintegerと綴りますので、きっとそれに由来しているのでしょう。

 

正の数の場合は、INT(3.33)=3となります。でも、負の数の場合、INT(-3.33)=-4となるので注意が必要です。

 

 この計算式、「1904年から2099年まで使える」とありました。楽しそうですので、エクセルを使って色々と計算してみました。

 その結果、1992年から2019年までの夏至は21日~22日ですが、2020年から2055年までは全部21日でした。そして、2056年から2099年の中には、しばしば20日の日があるようです。

 「NASA(アメリカ航空宇宙局)などで使われる厳密な計算式よりもかなり精度が落ちる式」とか紹介されていましたが、厳密な計算式とはいかなるものか興味が湧いたところです。

 

 ところで、今日6月22日、19時14分現在の総アクセス数は1415669でした。

 いつものように、この 1415669 という数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて、今日の日にち6月22日の数字をそのまま並べた622を作る「小町算ごとき」に挑戦してみます。

 

 INT(141÷)+66×=622 → 6月22日

 

 使ってしまいました。INTを。ちなみに、この「小町算ごとき」で初めてINTという関数を使ったような気がします。生徒の皆さんだったらどのような式を作りますか?

 

 梅雨入りもせず、夏はまだまだこれからが本番というのに、今日を境に日が明るい時間が一日一日短くなるということで、少々メランコリックな思いもしないわけではありません。皆さん良い週末をお過ごしください。

【校長】

なすに悶絶!?

 

 図書館に配架してある料理雑誌「オレンジページ」の6/17号の特集記事は、「なすに悶絶」。何とキャッチーなタイトルなんでしょう!

 

 なすびは、煮る、炒める、焼く、蒸す…と、どんふうに調理をしてもお箸がとまらない料理ばかりで、私、とても好きな野菜です。でも、「身悶(みもだ)えするほどのなすび料理とは一体どんな料理?」、タイトルにつられてパラパラと写真を眺めてみました。

 凄く美味しそうで、心を捉える料理の写真がありました!レシピをさっそくメモ。この週末に作ってみるつもりです。なすびは、夏野菜を代表する存在です。これから旬の味を大いに楽しみたいと思っています。

 なすび料理が好きな生徒の皆さん、図書館に足を運んで「オレンジページ」をめくってみてはいかがでしょうか。

 

 ところで、3週間ほど前、校庭の花壇に植えたなすびが写真のように、かなりしっかりと葉を広げてきました。

  

 2ヶ月後?の収穫に向けて、夏場の水やりが大変ですが、校長室の掃除の生徒たちにも手伝ってもらいながら心を込めて育てるつもりです。何事も根気がいるのは人材育成と同じです。

 

 ところで、本日6月21日、午前8時33分現在の総アクセス件数は、1414213

 有名な数字の並びです。何でしょう?

 ヒントです。

 最初の1と4の間に小数点を入れると、1.414213

 もうお分かりだと思います。√2の近似値でした。

 

 そういう思いで先ほどのなすの若葉の写真を眺めてみます。葉の先端と茎を結ぶ三角形を想像してみると、辺の比が1:1:√2の直角二等辺三角形が浮かび上がってくるから不思議です。考えすぎかもしれませんが、見れば見るほど√2です。3つの星が「くし団子」のように並んでいたら、オリオン座にしか見えない悲しい習性と似ているのかもしれません。

 

 

 話は大きく変わりますが、生徒の皆さん。

 

√1=1

√2=1.414214356(一夜一夜に人見頃)

√3=1.7320508(人並みに奢れや)

√4=2

 √5=2.2360679(富士山麓オウム鳴く)

 

 √3の「人並みに奢れや」や、√5の「富士山麓オウム鳴く」の語呂合わせは、とてもよくできていて納得もできると思いますが、√2の「一夜一夜に人見頃」はどういう意味か分かりますか?中学校でどう説明を受けてきましたか?

 

 私は中学校のときの数学の先生がどういうふうに説明をしてくださったのか、さっぱり思い出せないのですが、勝手に次のように解釈して生徒にも教えていました。

 春に桜が咲きつつあるときは毎日毎日、少しずつ花が開いていくので、「一晩(夜)一晩(夜)経つごとに人が見て、どんどん丁度よい頃合いになっていくものだな~」⇒「一夜一夜に人見頃」

 

 今日改めて、ネットを色々と調べていたら、次のような解釈をしている方がいらっしゃいました。とても優雅な解釈で感動したので一部を引用して御紹介します。

 

 春を過ぎ、初夏から夏にかけて、夜ごとに華やいでゆく街の風情が目に浮かびます。描かれているのは、単なる風景ではありません。街の賑わい、人々の暮らしなのです。

  花を見るのでも月を見るのでもありません。人なのです。人を見ているだけで嬉しくなるような、そんな季節になろうとしているのです。

  人々は解放的であり、くつろいでいて、穏やかで、平和で、この先に対する希望を持っている。しかも、変わってゆく。

 わずか12音節で、人間の生活の場としての街を 、そのゆったりとした時間の中の変化を、一瞬一瞬の大切さを、希望を、人と人とのつながりを、人間への興味を 生き生きと描いています。

 

 最後に、いつものように 1414213 という数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて、今日の日にち6月21日の数字をそのまま並べた621を作る「小町算ごとき」に挑戦してみます。

 

 14!!!!+14!!!!!!++(!)!!!=621 → 6月21日

 

 ちなみに、大丈夫と思いますが、14!!!!は、14の4つ飛ばしの階乗ですから、14×9×4を計算して504となり、14!!!!!!は、6つ飛ばしの階乗ですから14×7を計算して98です。

 皆さんだったらどのような式を作りますか?

【校長】

 

 

祝 総アクセス数 140万件達成

 

 いつも本校のHPにお越しいただき、ありがとうございます。6月に入り蒸し暑さを感じる毎日が続いていましたが、今日は朝から凄い雨!

 

 そんな本日6月7日、午前8時2分現在の総アクセス件数は、1400000

 

 140万! 久々にきりのいい数字です。こういう綺麗な数字を見ると無性に素因数分解をしてみたくなります。100万(10)が、2×5で、14が、2×7ですから簡単です。

 

 1400000=2×5×7

 

 従って、その約数は、1, 2, 4, 5, 7, 8, 10, 14, 16, 20, 25, 28, 32, 35, 40, 50, 56, 64, 70, 80, 100, 112, 125, 140, 160, 175, 200, 224, 250, 280, 320, 350, 400, 448, 500, 560, 625, 700, 800, 875, 1000, 1120, 1250, 1400, 1600, 1750, 2000, ・・・(途中省略)・・・20000, 21875, 25000, 28000, 35000, 40000, 43750, 50000, 56000, 70000, 87500, 100000, 140000, 175000, 200000, 280000, 350000, 700000, 1400000 

 の84個あることになります。 

 

 では、いつものように 1400000 という数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて、今日の日にち6月7日の数字をそのまま並べた67を作ることに挑戦してみます。

 

 !+!+!)!+!=67 → 6月7日

 

 勿論、0!=1で、これは定義(決めごと)ですから「どうしてそうなるのかなぁ?」なんて考えたらいけません。

 実は・・・、6月に入って1日当たりのアクセス数が平均840件位で推移していましたから、「140万件に到達するのは6月9日頃かな?もし10日になったら、610という数字はどうやって作ろうか・・・」とか思いながら、次のような式を心温めていました。

 

 14×{(!+!+!)!-!}-!=69 → 6月9日

 

 ところが、どうしたことか一昨日(6/5)が2,900件、昨日(6/6)が3,080件というように、急激にアクセスが増えたので、朝から慌てて式を考えたところでした。皆さんだったらどのような式を作りますか?

 

 話を変えますが、生徒の皆さん、140万という数字に何か心当たりありませんか?

 ヒントです。高校入試の理科で必ず覚えておかなければならい数字です。

 

 もう思い出しましたか?

 

答は、太陽の直径でした。140万km(地球の直径の約100倍)です。これと、太陽の表面温度である約6000度、地球と太陽の距離の1億5千万km、この3つの数字は太陽に関して必ず暗記してきたはずです。

【校長】

 

木くずの処分

 

 建築科の木工実習では、毎日たくさんの鋸(のこぎり)くずや鉋(かんな)くずなどの木くずが発生します。生徒の皆さん、それってどう処分しているか知っていますか?

 建築科の先生に聞いたところでは、地元の業者が喜んで引き取って行かれるそうです。学校としては無料で処分できるので、お互いwin・winの関係と言えると思います。

 

 でも、通販のサイト等を全国の様々な業者を調べていたら、それらの木くず、アウトドア時の点火用やクッション等の緩衝材、ペットのトイレ、・・・果てはクワガタ・カブトムシの飼育マット等として結構いい値段(200gで400円とか)で販売されているようです。特に、殺菌性や吸湿性に優れている檜(ひのき)の鉋くずは、お風呂やお部屋の消臭などで需要が多いようで、30g(大体、餃子1個分の重さ)で2,500円などかなり高い値段をつけて販売している業者もいて驚きです。ゴミ・産業廃棄物とリサイクル資源、商品の分かれ目は、木の種類やくずの形状・大きさによる分別かもしれません。

 

 話はかわりますが、昔、自宅を新築するに当たって住宅展示場に見学に行ったとき、本物の木造住宅の現場の見分け方は、「現場に木くずがあるかどうか」と説明を受けて、「何を当たり前のことを言っているのか?」と疑問に思ったことを思い出しました。

 それほどホンモノの木による家造りではなく、工業製品や既製品など「木に見えるモノ」による家づくりがあるということでしょうか?

【校長】

 

久々の新幹線で驚いたこと2つ

 

 5月20日(月)から23日(水)にかけて、全国工業高等学校長会総会などに出席するため新幹線で上京しました。熊本から東京まで7時間余りかかりますが、その時間を活用してまとまった仕事ができるので、利用しない手はありません。今回、数ヶ月ぶりに新幹線に乗ってビックリしたことが2つありました。

 

 1つは、警備会社のガードマン(警備員)が結構頻繁(10分おき位)に巡回してきたことです。昨年の6月9日、神奈川県内を走行中の東海道新幹線で発生し、日本中を震撼させた無差別殺人事件を受けての対応だと思いました。

 飛行機のような厳重なセキュリティチェックを、手軽さが求められる新幹線に適用することが技術上困難な現状では、精一杯の対応かもしれません。でも、運行中の全ての新幹線にガードマンを雇用する費用も莫大なものになり、そのうち運賃に跳ね返ってくるのではとも思ったところです。安全をお金で買うと思えば、許容すべきなのかもしれませんが・・・。

 

 もう1つは、車内アナウンスです。ネィティブによる録音に加えて、車掌さんが肉声で英語のアナウンスをしていたことです。こんな感じです。

 

 ”We are stopping at Kyoto station. The doors on the right side will open.”

 

 全ての路線(九州新幹線【JR九州】、山陽新幹線【JR西日本】、東海道新幹線【JR東海】)でその放送が流れたので、往復で10人ほどの車掌さんの英語を耳にしました。

 中には「ウィ アー ストッピング アッ ・・・」のように、カタカナを棒読みされているような車掌さんがいて「これはご愛敬かな?」と思った反面、飛行機のパイロットやキャビンアテンダントのアナウンス並みと言えばいいのでしょうか、抑揚も付けながらとても流ちょうに喋る車掌さんもいて「凄いな!」と感心しきりでした。様々な日本人の英語を聞いて結構楽しかったです。

 興味を持ったので色々検索していたら、JR東日本の車掌さんの中には、突発的な事故に伴う遅延情報まで英語のアナウンスされる方がいて、乗客が録音した音声がユーチュブにアップされていることも知りました。「公共放送とはいえ、自分の音声が知らないところでネットにアップされるとは、車掌さんも大変だな・・・」と同情しきりです。

 23日に大宮(埼玉県)から東京に帰るときのことです。大変滑らかな英語が聞こえてきました。きっとその車掌さんだったのかもしれません。時間どおりの運行だったから遅延情報はありませんでしたが、「お忘れ物に注意してください」など他の路線にはない次のような英語も付け加えられました。

 

 ”We are now approaching to Tokyo. Please make sure not to forget any belongings. Thank you.”

 

 427日後に迫った東京オリンピック・パラリンピックに向け、都内では各案内が複数言語で記されているのをあちこちで見受けましたが、鉄道各社も外国人旅行客のことを本気で意識し始めたのだと思ったところでした。

 

 そう言えば、全国工業校長会総会の後に行われた講演でも講師が英語の大切さについてしきりに訴えられました。このことについては、いつか生徒の皆さんにも話をするつもりです。

 また、新幹線の中で読んだ本にも、工業高校生が身につけておいてほしい力について「現在のグローバル化の中で、せめて英語のマニュアルはある程度読めるくらいの力や、英語で書かれた図面もある程度読めるような力がほしい。また、海外に出たときに簡単な技術者同士の会話ができるようにしてほしい」とか書いてありました。

 英語はこれからますます大切になってきます。生徒の皆さん、心して勉強してください。

【校長】

 

思い出深い因数分解

 

 中間考査が終わり、またいつもの球磨工の風景が拡がっています。総体まで2週間、グラウンドには大きな声が響き、どの部活動も活気を帯びています。そして、ものづくりコンテストまで一ヶ月、こちらはどこまでも静寂で真剣な表情が冴え渡っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 話を大きく変えます。3限目に3階(1年生)の考査の様子を見て回っていたときのことです。1年生の廊下に整然と並べられた教科書やノート類が吹き抜ける風に煽られて開いてしまい、たすき掛けで何度も苦労しながら因数分解を解いた跡がヒラヒラと揺れながら見えたような気がしました。高校1年生1学期の中間考査の数学といったら、どこの学校も「展開と因数分解」がお決まりです。

 この記事を読んでいる中学生の皆さんはピンとこないかもしれませんが、高校の因数分解はaX²+bX+cを(pX+r)(qX+s)の形に因数分解する「たすき掛け」とか出てきて、直勘が外れる(運が悪い)と何通りもやるはめになります。結局は単なる「計算技術」なんですが、なかなかできずに「こんな勉強、将来何の役に立つんだ!」といらついてしまった経験が誰しもあるかもしれません。

 

 結論から言うと、大いに役に立ちます。

 例えば、「X²+5X+6 を因数分解しなさい」というのであれば、足して5、掛けて6になる2つの数(因数)を見つけ出して、かけ算の形に変形させるわけで、その数は2と3ですから、答えは(X+2)(X+3)となるわけで、確かにこんなふうに習ったことをそのまま使う機会というのはほとんどないかもしれません。でも、社会人になって仕事をしていくと、論理的に物事を考え、分析して整理する場面が色々なところで出てきます。そのような時に、因数を見つけて分解するという考え方がとても大事になってきます。

 

 ここでその具体例を挙げて説明をするのは、長い話になりますので今日はやめておきますが、因数分解の問題を解くために必死に思考する経験そのものは、将来に向けて今やっておかなければならない貴重な訓練であることは間違いありません。難しい問題でもまずは必死に考えてみてほしいと思います。振返ってみたら「あれ?そういえばこれってあの時やっていたことでは…」なんていうことがあるものです。

 

 ところで、私にとって「思い出深い因数分解」があります。高校1年のときの数学の先生(故人)が「8秒で因数分解しなさい」と言って、にこにこしながら中学校レベルの式を板書しました。定数項が結構大きな数字です!

 

   X²-12X-864

 

 皆さん、足して-12、掛けて-864になる2つの数を8秒内で見つけることができますか?

 864を素因数分解して約数の組み合わせを考えていたら、とても8秒内ではできません。何とこれは次のように「平方完成」を応用した因数分解になります。

 

 「平方完成」は、2年生以上の人は大丈夫だと思いますが、1年生は次の単元が二次関数でそこで詳しく習うはずです。でもやっていることを見ると「なるほど!」と、必ず分かってもらえるはずです。

 

  X²-12X-864

 =(X-6)²-36-864

 =(X-6)²-900

 =(X-6)²-30²

 =(X-6-30)(X-6+30)

 =(X-36)(X+24)

 

 その先生がおっしゃるには、どこかの私立高校の入学試験問題で問1によくある雑多な問題を集めた中の1問として実際に出題されていた問題なんだそうです。

 平方完成して2乗の差に持ち込み、和と差の積に仕上げるとは何とエレガントで心憎い因数分解なんでしょう!

 

 そんなことを思い出していたら、一昨日、読者(中学生)から学校にお礼のファクスが届いていました。

 5月7日の記事で1369が37²であることについて触れていましたが、「その記事を読んでいたからテストの問題が解けました!」という嬉しい報告です。

 

 「X²-16X-1305 を因数分解しなさい」という問題だったそうです。

 

  X²-16X-1305

 =(X-8)²-64-1305

 =(X-8)²-1369

 =(X-8)²-37²

 =(X-8-37)(X-8+37)

 =(X-45)(X+29)

 

 「こんな問題をテストに出題している中学校があるんだな・・・、日本は広いな!」と私のほうが驚いたところでした。

 

 そういえば、「9991を素因数分解せよ」といった結構大きな数を素因数分解させる問題があったことを思い出しました。小さい素数から順々に割り切れるかを調べていたら、いずれ答えにたどり着けるはずですが、時間がかかり過ぎます。この場合、(平方数)-(平方数)の形で処理できないないか考えてみる手があります。即ち

 

   9991

  =10000-9

  =100-3

  =(100+3)(100-3)

  =103×97

 

 103も97も素数ですからここで終了です。どこか、考えが共通するところがあるような気がします。

【校長】

 

衣ほすてふ

 

 今日は朝から気持ちよく晴れ渡っています。今朝のテレビで見た天気予報では、沖縄地方を除いてほぼ日本全国「五月(さつき)晴れ」なんだそうで、この言葉の意味について女性キャスターが解説していました。

 それによると、旧暦5月(今の6月)が梅雨のころにあたるところから、もともと「五月晴れ」は「梅雨の合間の晴れ間」を指していたのが、時が経つにつれ誤って「新暦の5月の晴れ」の意味でも使われるようになり、この誤用が定着したらしく、放送業界では5月の晴れ間も「五月晴れ」と呼んでいるそうです。

 「五月晴れ」といえば、百人一首の第2番にとられている持統天皇(645~702年)のこの歌を思い出します。

 

 春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の 

    衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)

 

 「京都おかき専門店 長岡京 小倉山荘 百人一首講座」のサイトから現代語訳と解説等を一部引用します。

 

 「天の香具山」は奈良県橿原市にあり畝傍(うねび)山、耳成(みみなし)山と並ぶ大和三山のひとつです。天上から降りてきたという神話があるので「天の香具山」と呼ばれますが、持統天皇が政治を執り行っていた藤原京からは、東南の方角にこの山が眺められたようです。

 この山を見ながら、この有能な女帝は「ああ、いつのまにか春が過ぎて夏がやってきたようね。夏になると真っ白な衣を干す天の香具山に、衣がひるがえっているのが見えるから」とふと感じたのでしょうか。

 

 折しも「令和」効果で万葉集や奈良時代ブームですが、この歌も原歌は万葉集にあり、季節の推移を歌った多くの歌々の中でも、古くから特に名高い歌だったんだそうです。白が印象的で、涼しげな感じが出ていて好きな歌です。

 

 ところで、今日は保健室の前に「白い衣」ではなく、布団が干してありました。

 

  生徒の皆さんはどのくらいの頻度で布団を干しますか?

 

 健康な人は寝付くまでに10分くらいかかるそうです。快適な睡眠のためには寝具も重要なアイテムなんですが、ふかふかの布団で寝る時ってとても気持ちいいですよね。お日様の下で干した布団は、汗などの水分やカビなどが紫外線によって消毒されるからでしょうか、全体の重さが軽くなったような感じがしますし、何とも言えないいい匂いもして、さらにいい気持ちで眠れるような気がします。

 ということで、私、天気が良い日は努めて布団を干したいところですが、朝から干して学校に出ても、昼間に帰って布団を取り入れることがなかなかできないので、結局土・日しか干すことしかできません。しかも所用で人吉に残っている時で天気が良い日となると1月に1回位しか干せずに残念です。

 

 これは、平成最初の頃の前任校(天草工業高校)の寮の思い出です。

 終日晴れそうな日には朝から寮長の「今日は良い天気です。布団を干しましょう!ベランダに布団を掛けて、お日様に当てましょう!きっといい気分で眠れます!」という放送によるかけ声で寮生が一斉に布団を干していました。寮生たちは、昼休みに三々五々寮にもどって布団をしまっていたわけです。花粉症の人にとっては、布団に花粉が付くことを心配もしましたが、とても良い習慣だなと思っていました。

 人吉高校との共同寄宿舎「凛然寮」の寮生の人たちはいかがでしょうか。土日は帰省や部活の練習試合や大会等があり、なかなか布団干しができないのではと心配します。

 もう花粉症の季節はほぼ終わりました。今日は試験ですから、部活の練習も早めに切り上げて帰寮するのではないかと思います。数時間でも布団を干してみてはいいかがでしょう?ふかふかのお日様の匂いが、寮生のくせになりますように。そしてぐっすり眠って、明日のテストも頑張れるといいですね。

【校長】

 

10連休が終わって・・・

 

 皇位継承に伴い降って湧いたような10連休、とうとう終わりました。夏休みの4分の1にも匹敵する長い休み、「令和」のスタートにふさわしい思い出深いものになりましたか。そして、有意義に過ごせましたか?

 

 毎年、4月末~5月上旬の大型連休は疲れが出やすく、学校に行きたくないという気持ちを自覚する時期でもあるとされますが、皆さんは今日どのような思いで登校したのでしょうか。少々心配しています。

 先月末(4月25日)発行の「ほけんだより4月号」に、そのような時の心の持ち方について特集してありました。心配な人はもう一度よく読んで、心のケア(あせらない・がんばりすぎない・一人で悩まない)を心掛けてください。

 

 話を大きく変えます。昨日(5月6日)午後8時12分現在のHPの総アクセス数は1369631という回文数でした。1357531の回文数について4月22日の記事で取りあげたばかりですが、この1369631もなぜかしら惹き付けられるものがあります。一体何にだと思いますか?

 

 スバリ、上4桁の1369という数字にです。1、3、6、9の数字の並び、別に等差数列や等比数列になっているわけではありませんが、何かが匂います。

 ヒントです。この数、「何かの2乗になるんじゃないか?」っていう雰囲気を感じませんか?逆に言うなら、√(1369)は何でしょう。

 

 これを確かめるのは割と簡単です。

 

 ○=※※※9

 

 みたいに2乗したときに1の位が9になるの数って、1の位が3か7だけです。

 

 20=400

 30=900

 40=1600

 だから

 ○=1369

 になるとしたら

 30と40の間の数しかあり得ません。

 1369は3の倍数じゃないから33は違います。

 では、37を試しに計算してみると、1369に一致します!

 2乗になりそうなヒントを感じ取れたら、計算はたったの1回(37×37=?)だけです。

 結論です。1369は37という素数の2乗でした。そういうことで、素数が好きな人にとっては、1369は何かしら惹かれる数字なんです。

 それでは、1369にちなむ瞬殺クイズを2問。

 

 ① x+74x+1369 を因数分解しなさい。

  足して74、かけて1369になる2つの数を探すのは少々厄介かもしれませんが、皆さん方は難無くできるはずです。勿論、答は(x+37)

 

 ② 直角三角形の直角をはさむ2辺は12cmと35cmです。斜辺の長さを求めなさい。

  解説は不要かもしれませんが・・・、斜辺をx(cm)とすると、三平方の定理より

  x=√(12+35)=√(1369)=37

  よって、x=37(cm) ・・・(答)

 

 では、1369631という数について考察してみましょう。これは素数でしょうか?私、電卓使って10分ほど心当たりある数で割ってみましたが、約数を見つけることができず、根負けしてネット上の素数判定機にかけてみました。

 

 1369631=461×2971

 

 461で割り切れるとか簡単に思いつくはずがありません。

 ということで、1369631は2つの素数の積になる「半素数」で、その約数は、1, 461, 2971, 1369631の4個になります。

 

 最後に、今日取り上げた1369631について、数字の並びをそのままにして、加減乗除等の記号を入れて、この数字が現れた日にちである5月6日をそのまま並べた56を作ってみます。

 

(-13+69)(6÷3-1)=56 → 5月6日

 

 皆さんだったらどのような式を作りますか?

【校長】