は じ め に
くま川鉄道は、昨年（２０１９年）開業３０周年を迎えるに当たり、「令和元年第１回くま鉄検定」を９月８日に行うと、新聞等で報じられました。かつて雨後の筍のようにご当地検定があちこちで開催されていましたが、ほとんどが受験生不足に泣かされ休止に追い込まれている中、敢えて鉄道関係の検定を行うという英断に心から拍手を送りました。同時に、鉄ちゃんを自認する筆者は、かつてＪＲ九州が「九州鉄道検定」を行っていたことを思い出しながら、一体どんな問題が出題されるんだろうとワクワクしました。
ですから、私、迷わず申し込んで受験をしてきました。多分、本校生の中にも”くま鉄LOVE”の生徒がいるはずで、その中には受験の申し込みをした人がいたのでは？ひょっとしたら試験会場でお会いしないかと、ひそかに期待していました。しかし、本校生は誰も会場にいませんでした。きっと、公式テキストブックや問題集等がない中で、どう勉強を進めればいいのか途方に暮れ、断念したのかもしれません。
そんな生徒の皆さんに少しでもお役に立てれば･･･、そして同時に、人吉球磨の魅力を少しでも伝えることができればという願いを込めて、ご当地検定大好きな筆者（京都観光文化検定２級・奈良まほろばソムリエ検定２級所持）が、「勝手にくま鉄検定」と題して８月末に、１２０問の問題を作問してアップしました。１回１０問の１２セット分です。各セットとも全て４択式で、１問１０点、１０問で１００点満点です。
翌年（２０２０年）２月に実施予定の上級を受験する際に必要な中級の合格通知が、９月末に届きました。そこで、実際に出題されていた初級・中級の問題（試験終了後、回収）も思い出しながら、問題の再構成を図り、１０月中旬には「おまけ編」３セットを新作して内容を補強しました。
これらの中には、多少マニアックな問題も入っていますが、力試しに遊び感覚で解いてみてください。６０点以上で初級、７０点以上で中級、８０点以上で上級、９０点以上で特級というのが、この「勝手にくま鉄検定」の合否の目安です。解答と解説付きですから、間違えた問題は本番に備えてしっかり覚えておきましょう。
実際のくま鉄検定初級・中級は、○×式で出題されていました。しかし、４択式の少々難し目の問題で鍛えておくと、本番では雲が晴れたように簡単に解けるかもしれません。
なお、６０点以上で初級、７０点以上で中級･･･とか書きましたが、実際の「くま鉄検定」の各級との相関は全くありません。あくまでも「勝手に（without permission）」です。それを前提でお取り組みください。
ついでに、私のその後について書き添えます。２０２０年（令和２年）２月２日に行われた「第２回くま鉄検定」上級に９６点（合格基準点８０点以上）で合格でき、最終目的の特級を目指して、休日はくま川鉄道沿線を精力的に訪ね歩いています。
そうそう、上級の試験も〇×式でした！問題は相変わらず回収されましたが、記憶をたどりながら、「上級編（問題・解説）」と、勝手にくま鉄検定「究極の上級〇×２０問ノック」を追加しました。さらに、観光列車「はぴねすトレイン」の運転終了を伴った２０２０年（令和２年）３月１４日のダイヤ改正を踏まえて、全ての問題を見直しました。
最後になりますが、作問に際しては実際に各駅に足を運び取材するなど、考証には最大限力を尽くしたつもりです。しかし、私自身誤解している箇所や変換ミス等がありましたら、学校のメール等を通して連絡していただけると幸いです。
球磨工業高校 第２２代校長 西 智博
今後、予告なく内容を修正しながら改善していく予定です
