日誌 平成30年度3学期

クライミングって何?“A to Z”第6回F:Free Climbing(フリークライミング)

今回はF、Free Climbingです。
フリークライミングとは登るために、前進の手段として自分の手と足以外に「道具を使わない」クライミングのことです。足に履くシューズと滑り止めの粉を入れるチョークバックは使います。さらにロープ、ハーネス(ロープを結ぶベルト)も使いますが、墜落を止めるために使うだけで、前進の手段としては使いません。フリーの意味は、手だけで定規など使わずに何かを描くときの「フリーハンド」や、砂糖なしの「シュガーフリー」、免税の「Tax-free」などと同じ意味で「(使わ)ない」という意味です。
ロープを手でつかんで登ったり、アブミ(携帯用の縄はしご)を使って登ったりすると、それはエイドクライミング(人工登攀)というものになります。
よく、「ロッククライミング」と言われますが、それはフリーも人工登攀も含めた「岩登り」の総称です。

高校でやっているボルダリングやリードクライミングもフリークライミングであるし、オリンピックの種目になっているものもフリークライミングです。最近では特にそのスポーツ性が強調され、ルールも確立されており「スポーツクライミング」とも言います。
もともとは高所登山において岩壁を突破する際の「手段」の一つであったフリークライミングが、それ自体「目的」となり、スポーツとして確立したようです。

現代につながるフリークライミングの歴史について調べると、「1950年代、60年代、ヨセミテ、アメリカ西海岸、ベトナム反戦運動、ヒッピー、ビートニク、カウンターカルチャー、社会からのドロップアウト、冬働き夏登る」などの体制(権力)や抑圧、束縛といったものからの解放・逃避、そして「自由」を希求するような言葉が並びます。
フリークライミングのフリーには「自由」という意味も込められているような気がします。そして、自分もクライミングそのものに加え、その周辺に漂うなにか自由な雰囲気、それに魅かれているのだと思います。

長いルートを登るとき、正確なムーヴも大切だけど、「自由にのびのびした感じ」で登ったとき、うまく登れたと感じることもあります。

写真は、今回の「F」にちなんで、顧問Fが大分八面山の「FRIEND(フレンド)5.10b」というルートを登ったときの様子です。左はレストポイントでチョークアップ、右は終了点でほっとしているところです。