日誌 平成30年度3学期

クライミングって何?“A to Z”第8回H:ヒューマンエラー

ヒューマンエラー。怖い言葉です。ネットで調べると、ヒューマンエラー(英: human error)とは、人為的過誤や失敗(ミス)のこと。JIS Z8115:2000では、「意図しない結果を生じる人間の行為」と規定する、とあります。
またヒューマンエラーは全産業で起こりうるものだそうです。結局、人間が活動するところすべてにおいて、いつでもどこでも起こりうるということでしょう。
今回は本校クライミング部がクライミングの事故を絶対に起こさない、そのために書きたいと思います。

クライミングは危険なスポーツと思われがちですが、そうとも言えるし、そうでないとも言えます。
まず、けがは比較的少ないと思っています。クライミング部の顧問を前任校から含め6、7年やっていますが、部員のけがは一度もありません。他の運動部と比べると、けがは少ないのではないかと思います。もちろん筋肉痛や指が痛くなる、といったことはありますが比較的軽く、捻挫なども今のところありません。リードを多くするようになれば、擦り傷くらいはおこるかもしれませんが。
十分に気を付けて、やるべきことを確実にやっていれば意外に安全なスポーツではではないか、とも思えてきます。
しかし、ここに落とし穴があります。「意外と安全だと思う」とか「慣れ」からおこる、考えられないようなヒューマンエラー、これに気を付けなければなりません。重力に逆らい高い所で行うのですからやっぱりクライミングは危険なのです。

ボルダリングにおいては、人が登っているとき近くにいて落ちてきたときぶつかる、とか無理なムーヴをして変な落ち方になる、振られてマットの外に落ちるなど。
そしてリードになると何より怖いのが「ロープの結び忘れ」「ビレイヤーのロープのセットミス」など。10m以上登るリードにおいては即、死亡事故につながります。
慣れとは怖いもので、ロープを結んでいる最中にしゃべっていて、または他のことに気をとられて中途半端に結んだまま登ってしまうという、ありえないようなミスが実際に起きているようです。
テンションをかけたとき、また終了点まで行けたとしても降りるときはロープにぶら下がるわけですから、これでは落ちてしまいます。
このミスはしかし登る前にお互いに確認すれば、100%確実に防ぐことができるものです。
これからも「ヒューマンエラー」は起きるものだといつも心にとめ、安全第一で、安全にクライミングや部活動を楽しみたいと思います。

写真は恐ろしいヒューマンエラーの様子。まず左のビレイヤーはクライマーを見ていない、手袋もはめていない。そしてカラビナのセットが間違っています。
右のクライマーはロープの結び忘れ(致命的)、マスクも外すべきでしょう。
・・・気を付けます・・・