日誌 令和元年度1学期

クライミングって何?“A to Z”第5回E:education(エデュケーション、教育)

今回は「教育にクライミングを」という内容。
以下、大学の授業でクライミングを取り入れておられる山梨学院大学スポーツ科学部の東山昌央先生の論文からの引用です。
「アメリカの心理学者チクセントミハイは、クライミングは高所に向かって登る際の危険が、行為者を身体的・精神的集中に引き込み、高揚した身体的達成感、環境との調和感、クライミング仲間への信頼、目的の明確さなどを含む内発的で楽しい経験を生む構造的要素を持っている、と述べている。」
「ある程度の危険を伴いながら自分の四肢を活用して高所に登るという行為には、身体への気づきや自己や他者理解を含めた総合的な自己洞察を促す様子が含まれていることが経験的に認められており、特にヨーロッパにおいてはクライミングを教育の手段として活用する取り組みがなされている。」

とてもよくわかります。特にリードにおいて10m以上も高く登ると、それだけでなんとなく身体が反応してくるし(おしりムズムズ、みたいな?)、パンプ(腕の“はり、限界”)に耐え、「落ちるかも」というギリギリ、ドキドキを乗り越えて終了点まで行けたときの達成感は他に代えがたいものがあります。すこし厳しめのクライミングを終えて帰るときの幸せ感はなんだろうと思います。頭の中にはきっと「脳内麻薬」的なものがたくさん出ているのでしょう。

むかし何かで読んだのですが、ドイツではクライミングがもたらす効果、特に「自尊感情を高める効果」に着目し、学校の体育の授業や刑務所の更生のためのプログラムにもクライミングが取り入れられているそうです。
熊本のジムでも、子供向けのスクールなどすぐに定員いっぱいになる人気ぶりです。

スポーツが心身によい影響をもたらすことは多くの人が認めるところですが、クライミングもまだまだ一般的とはいえませんが、「いいものですよ」と伝えたいです。