校長挨拶
 
 
ご挨拶

 校長の 石村秀一(いしむらしゅういち) と申します。本校勤務2年目となります。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日4月10日、令和5年度入学式を執り行い、164名の新入生を迎えました。改めまして新入生の皆さんを心から歓迎するとともにお喜びを申し上げます。

 また、午前中には始業式を行い、令和5年度が515名の生徒と、およそ60名の教職員とでスタートしました。これから1年間、生徒と教職員総勢約600名で様々な教育活動に取り組んでまいります。新型コロナウイルス感染症は、感染症類型分類二類から五類への移行が決まり、感染対策の制約も緩和されようとしています。今回の入学式を含め、マスクの着脱についても個人の主体的な判断が尊重され、あらゆる教育活動も、一部制限は残しつつもコロナ前の日常に戻しながら実施していきます。関係の皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、本校は、今年で創立127年を迎える、輝かしい歴史と実績を誇る、県北地域の拠点校であります。卒業生は42,000名を超え、県内はもとより、国内外で多方面にわたり活躍されており、本校教育の不易の姿勢を示している綱領「自主自律」「質実剛健」「師弟同行」は、これまでも脈々と受け継がれてきています。

 その不易の部分を大切にしながら、現在、本校は、SSHにおける探究的な学びを全ての教育活動の核として位置付け、全校生徒・全教科で展開しています。 そこで、今年度の本校の教育スローガンを「探究する生徒の育成 ~社会と向き合い挑戦する~」としました。先生方には、この教育スローガン達成に向けて、探究プロセス・探究手法を意識した授業づくりと、生徒が何かやってみようと思ったときに、背中を押したり橋渡しをしたり、伴奏・応援したりしていただくことをお願いしました。また、本校が取り組むSSHは、多様な知識や知恵をぶつけあい、未来につながる「探究する力」と「実行力」について体験的に考えるための時間です。本来は、何か気になることがあったら、「自ら調べ、行動して、間違ったら修正する」、「自分の考えたことは人に話してみて、相手の意見を聞いてみる」そんなサイクルこそが、目指すべき「生徒の学びの姿」だと思います。昨年度は、より発展的な学習の機会を得ようと、生徒発表会やコンテスト等へ自ら手を挙げ参加してくれた生徒が延べ284名もいたことに、「学び」での特色づくりという、本校の難しい挑戦が実を結びつつあることを実感しました。

 令和3年度、本校では、スクール・ミッションと3つのポリシーを策定しました。本校における全ての教育活動はこれを起点とし、更なる魅力化を推進していきます。

 引き続き、鹿本高校に対する皆様方の温かいご支援をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

 

                     令和5年4月10日
                     熊本県立鹿本高等学校長 石村 秀一