第19問 Turn the screw clockwise until the valve is completely closed. 第18問 (12月17日掲載) 冬休みが間近になり、お家でゆっくりと過ごす時間が長くなる季節になりました。高校受験が迫って勉強一筋という人もいれば、1,2年生はお気に入りのホットドリンクとともに冬の読書を楽しむ人も多いのかもしれません。集中してより良く本を読むため、照明選びもこだわりたい・・・というのは中学生にとっては贅沢かもしれませんが、技術が進みLEDの照明が普及するなど、生活シーンに応じて様々なおしゃれな照明器具も増えていることを実感している人は多いことでしょう。 ということで、今回の電気科からの出題は、第2種電気工事士試験から照明に関する問題です。 霧の濃い場所やトンネル内等の照明に適しているものは次のどれか。次の解答群から選びなさい。 この問題は第2種電気工事士試験筆記問題に頻繁に出題されています。この試験は国家試験ですので、正解したあなたはプロの電気工事士としての能力があるとみました。本校の電気科でさらに深く学んで「電気のプロ」を目指しましょう。
a 局地的な大雨による増水事故が増えていることから、気象情報に注意しながら作業を進めた。 |
第16問 (12月2日掲載) 今回は皆さんの身近にある空気に関する問題です。 問1 図1のように薄い紙を少しの隙間を作って2枚吊るします。その間にストローで風を送り込んだとき、2枚の紙はどのような動きをするのでしょう。①~③で選んでください。 ①2枚の紙が離れていく ②2枚の紙が近づいていく ③2枚とも動かない 問2 先ほどの空気の流れでものが引き寄せられる現象を利用しているものは次のうちどれでしょうか。①~③で選んでください。 ①自転車 ②蛍光灯 ③バイク 問1正解 ② 2枚の紙が近づいていく 問1解説 皆さん正解できましたか?実は2枚の紙は互いに近づく方向に動くのです。これは「ベルヌーイの定理」という定理に基づいた動きです。空気や水といった流動するものを「流体」と呼びますが、流体が速い速度で動くとき、そこには「負の圧力(ものを引き寄せる力)」が生じます。この負の力によって2枚の紙は互いに近づいていくんですね。 問2正解 ③ バイク 問2解説 バイクの燃料噴出の仕組みにこの仕組みが使われています。「キャブレター」という部品なのですが、ガソリンと空気を混ぜてエンジンに送り込む役割を果たす部品です。 図2のように管の途中に横からもうひとつの管が連結し、ガソリンが縦向きの管のほうに満たされています。このとき、横向きの管に速い速度で空気を流すと、ガソリンが引き寄せられて霧状に噴射します。実は霧吹きの原理なのですが、このようにして空気とガソリンを混合させて燃焼させ、バイクは動力を得ているのです。 現在、自動車では「インジェクション」という電子制御方式の燃料噴霧器のほうが主流ですが、バイクではまだキャブレター方式が主流です。機械科ではこのようにバイクや自動車の仕組みなども勉強しています。興味のある人はぜひ一緒に勉強しましょう。 この問題は機械科の原動機に関する問題です。正解したあなたは機械科のプロとしての能力があるとみました。本校の機械科でさらに深く学んで「原動機のプロ」を目指しましょう。 第15問 (11月24日掲載) 次の文章は、アプリケーションプログラムの説明です。説明に適する語句の組み合わせで正しいものを①~④の中で選んでください。 (ア)キーボード等から入力した文字を、漢字やかなに変換する機能を用いて文章作成が容易に行える。 (イ)製品説明用に開発されたもので、研究発表などに用いられる。 (ウ)データをワークシート(表)中のセルに入力することで、プログラムを作成することなく集計や、統計処理が行える。 ① (ア)日本語ワードプロセッサソフトウェア (イ)表計算ソフトウェア (ウ)プレゼンテーションソフトウェア ② (ア)表計算ソフトウェア (イ)日本語ワードプロセッサソフトウェア (ウ)プレゼンテーションソフトウェア ③ (ア)プレゼンテーションソフトウェア (イ)表計算ソフトウェア (ウ)日本語ワードプロセッサソフトウェア ④ (ア)日本語ワードプロセッサソフトウェア (イ)プレゼンテーションソフトウェア (ウ)表計算ソフトウェア 正解 ④ (ア)日本語ワードプロセッサソフトウェア (イ)プレゼンテーションソフトウェア (ウ)表計算 解説 アプリケーションソフトウェアは、特定の作業に使用されるソフトウェアのことで、応用ソフトウェアとも呼ばれます。ワープロや表計算など、どの業種でも使用されるソフトウェアから、ある業種で使用されるソフトウェアまで多種にわたります。単にアプリとも言われます。アプリという言葉ならよく耳にしますよね。 この問題は情報技術検定試験3級の問題です。この検定は、1年生の1月に全科の生徒が受検します。現代の社会では、どのような仕事でも情報技術に関する基礎的な知識が必要となるためです。また、情報技ソフトウェア術科では2年生の1月に同じ検定試験の2級を受検し、さらに幅広い知識の習得を目指します。正解したあなたは情報技術のプロとしての能力があるとみました。本校の情報技術科でさらに深く学んで「ITのプロ」を目指しましょう。 第14問 (11月15日掲載) 機械科と土木科では、共通した分野の学習をします。例えば、流体力学や設計などです。 流体力学では、小さな力で大型機械を動かすためにパスカルの原理を学習したり、管内の圧力を測定するマノメーターやベルヌーイの定理を学習したりします。 さて、問題です。設計分野では、どちらの科も「モーメント」という言葉が出てきます。「モーメントなんて、聞いたことがないよ」という皆さん!小学校の理科で、てこの原理を習ったはずです。覚えていますか? (力)×(支点からの腕の長さ)が両側で等しければてこは釣り合うとか習いましたよね! この「(力)×(支点からの腕の長さ)」のことをモーメントと言うのです。要するに、物体を回転させる力と考えればよいでしょう。 このモーメントに関して、機械科ではスパナでナットを回す力などを、土木科では橋の上を車が通過するときに掛かる力などを調べます。その大きさは、小学校の理科と同じで、次の式で求めます。 モーメント=力×距離 でも、科によって決まり事に2つの大きな違いがあります。一つは、機械科は㎜単位、土木科はm単位で計算するのが一般的です。もう一つは、何だと思いますか。 正解は『回転しようとする力の向きです』 解説 機械科は、時計回りに回転しようとする力を(-)、反時計回りを(+)で扱います。これに対して、土木科は、全く逆で、時計回りに回転しようとする力を(+)、反時計まわりを(-)で扱います。 工業高校の中では、色々な科に分かれて学習しますが、難易度にバラツキこそありますが情報や電気についてなど共通して学ぶ分野がたくさんあります。基礎・基本をきちんと身に付けると、様々な進路選択が可能となります。 この問題は機械、土木に関する問題です。正解したあなたは機械関係としても、土木関係としてもプロとしての能力があるとみました。本校の機械科または土木科でさらに深く学んで「工業のプロ」を目指しましょう。 第13問 (11月8日掲載) 金、銀、銅といえば、オリンピックのメダルですが、電気を一番通しやすいのはどれでしょう? ① 金 ② 銀 ③ 銅 正解 ② 銀 解説 電気を通しやすい物質は、電流を流すまいとする抵抗が小さいということになります。抵抗が1番小さいのは銀、2位は銅、3位は金という順位です。ですから答えは、銀です。 ちなみに、長さ1[m]、断面積1[m2]の金、銀、銅の抵抗は、銀 1.47 × 10-8Ω、銅 1.72 × 10-8Ω、金 2.05 × 10-8Ωとなっています。 ところで、中学校の理科でもアルミニウム、鉄、金、銀、銅などの金属は電気をよく通し、ガラス、木、プラスチック、ゴムなどの非金属やプラスチックは電気を通さないと学習しますよね。でも、「電気を通しやすいとはどういうことか?」となると、本校も含めた高校レベルでは「自由電子が多いから」といった理由で簡単に片づけてしまいますが、本当は大変奥深く、大学に入ってから学びます。 正直、かなり難しいのでここで簡単に説明はできません。(ご興味がある場合は、最低、大学初等レベルの数学と化学の知識を身につけたうえで「固体物理学」と書いてある書籍をあたることをお勧めします) もう一つ付け加えるなら、本校の電気科の生徒たちはあと2つ金属を加えて、「金、銀、銅、鉄、アルミニウムを電気が伝わりやすい順に並べろ」といったレベルで勉強をしています。 答えは「銀、銅、金、アルミニウム、鉄」の順番になります。銀、銅、金は電気を通しやすい三強です。金属の中でも鉄は電気を通しにくい部類に入り、アルミニウムは金と鉄の間にきます。この5つの金属の大小関係を覚えておけばほとんど大丈夫ですので是非覚えておいてください。
第11問 (8月22日掲載) 地球上の水の量は、どのくらいあると思いますか? また、実際に、私たちが使える水は、全水量のどれくらいだと思いますか?下記の解答群から適切な組み合わせの解答を選びなさい。
第10問 (8月10日掲載) 写真に示す器具の名称はなんでしょうか、下記の解答群から選びなさい。 ① 配線用遮断器 ② 漏電遮断器 ③ 電磁接触器 ④ 漏電警報器 正解 ② 漏電遮断器 解説 家庭用の電気回路に漏電が発生する主な原因は、電線がネズミなどにかじられたりして銅線が露出して、建築物や電気機器の外装ケースなどに接触したりした場合です。また、電気機器やコンセントや電線の接続部分が水に濡れることによって絶縁不良を起こした場合などもよくあります。このような漏電状態になると、その露出した部分や電気機器の外装ケースや濡れた電線などに人が触れると感電して危険です。もしこの時、漏電遮断器が設置してあれば、一瞬感電するだけで電流は遮断されます。
第9問 (8月2日掲載) プリンタなどの印刷において表示される色について、シアン(青緑)とマゼンタ(赤紫)とイエロー(黄色)を減法混色によって混ぜ合わせると、理論上は何色になるか、下記の解答群から選びなさい。 ① 青 ② 赤 ③ 黒 ④ 緑 ⑤ 白 正解 ③ 黒 解説 ある色とある色を混ぜ合わして別の色を作ることを混色と言います。皆さんも美術の時間に、水彩絵の具の黄色に赤を混ぜてオレンジ色を作った経験をしたことがあると思います。これは最も身近な混色の例で、「減法混色」と呼ばれる混色方式です。 少し専門的に言いますと、シアン(青緑:Cyan)、マゼンタ(赤紫:Magenta)、イエロー(黄色:Yellow)の3色を組み合わせて色彩を表現する方法を「減法混色」といいます。この減法混色では色を重ね合わせるごとに暗くなります。3色を等量で混ぜ合わせると黒色になり、主に印刷の用途に用いられます。減法混色の三原色は、「色料の三原色」と言われ、英語の頭文字からそれぞれCMYと略称されることもあります。 これに対して、「加法混色」と呼ばれるものもあります。これは、色を表現する方法の一つで赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色を組み合わせて色彩を表現する方法で、この3色は「光の3原色」とも呼ばれ、色を重ねるごとに明るくなり、3つを等量に混ぜ合わせると白色になります。CRT(ブラウン管)ディスプレイや液晶ディスプレイなどの発色体が色を表現する場合によく用いられます。加法混色の三原色は、「色光の三原色」と言われることもあり、英語の頭文字から、それぞれRGBと略称されることもあります。 下図のような絵を見たことがある人は多いはずで、色を混ぜ合わせると、様々な色を作り出せるということは多くの人がご存知です。ところが、混色の方式によって三原色が異なるということは、意外に理解されていない場合があるようです。 この問題は平成26年度のITパスポート試験の問題です。この試験は、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。正解したあなたはITのプロとしての能力があるとみました。本校の情報技術科でさらに深く学んで「情報技術のプロ」を目指しましょう。 第8問 (4月19日掲載) 次の方程式を解いてみてください。 正解 R1 = 7.34 R2 = 9.68 R3 = 21.01 解説 ※補足 このような未知数が3つある連立一次方程式は、中学校では勉強してないと思いますが、未知数が2つある連立方程式と同様に、代入法や消去法でも解くこともできます。参考までに両方とも解き方の一例を示します。
第7問 (4月12日掲載) 公共工事で、橋やダムなど生活に必要なものをつくる場合、安心で安全、また、税金を使用するので経済的につくらなければなりません。 そこで、断面二次モーメントという指標を用いてどのような形状にすべきなのかを考える必要があります。同じ断面積でも、形状によって性質が異なります。これを「断面二次モーメント」を使って算出して比べて適切なものを一つ選びなさい。 (1)幅6㎝、高さ12㎝の縦に長い長方形断面 (2)幅12㎝、高さ6㎝の横に長い長方形断面 ともに断面積は、6×12=72㎝2 ① 同じ断面積だと、縦長い形状のほうが強さと経済性を得られる。 ② 同じ断面積だと、横長い形状のほうが強さと経済性を得られる。 ③ 同じ断面積なので、縦長い形状でも横長い形状でも強さと経済性は変わらない。 ※ これは公務員(専門職)の試験問題です。なかなか聞きなれない言葉が出てきて難しそうですが、下記のヒントを参考に頑張って解答してみてください(*^_^*) 断面二次モーメントって実に名前がいかめしいですが、曲げモーメントに対するはり部材の変形のしにくさを表した量であり、以下の式で求めます。 断面二次モーメントの公式「I = b(幅) × h3(高さ)÷12」 部材の断面を変えると、断面二次モーメントの値も変化するので、構造物の耐久性を向上させる上で、設計上の指標として用いられています。この問題は、「断面二次モーメントが大きい断面の部材は曲げに対して強い」という知識をもとに解くことになります。 正解 ① 同じ断面積だと、縦長い形状のほうが強さと経済性を得られる。 解説 実際に断面二次モーメントを求めてみましょう。 (1) I =b(幅) × h3(高さ)÷12=6×123÷12=864㎝4 (2) I =b(幅) × h3(高さ)÷12=12×63÷12=216㎝4 となります。 (1)÷(2)=864÷216=4 同じ断面積でも、縦長い形状と横長い形状では、縦長い方が4倍の強さを持つことが分かります。つまり、縦長い形状を用いると、強さと経済性が得られるということです。みなさんも色んな形で比べてみて下さい。 もう一つ、不思議に感じたことはありませんか。㎝4という単位です。これは、実際に目で見える量ではなく、計算上出てくる単位です。 補足 橋などの構造物を建造する前には、設計の段階で色々な計算が行われます。特に、安全性の観点からは、部材がどのように変形しているかを探る計算が入念に行われます。(そのようなことを研究する学問を「構造力学」と言います) その際に、「力は目に見えないが変形なら目に見える」ということと「力と変形は比例する」(これは、理科1分野で学習する「フックの法則」として有名です)という2つが最も基本となる考え方となり、そこから様々な専門的な理論が広がっていきます。 ここで、部材の「曲げ」に対する強さを考えてみましょう。 部材の「曲がりにくさ」は材料の性質によって決まります。ゴムよりも木の方が曲がりにくいですし、木よりも鉄の方が曲がりにくいですよね。それは材料定数(縦弾性係数とかヤング率とか呼ばれます)の違いで決定されます。では、他にはどのような要因が考えられるのでしょうか。そう!もうひとつは「断面の形状」です。同じ鉄でも断面積が大きければより曲がりにくい部材となるはずです。では、同じ材料で、同じ断面積なら曲げに対する強さはいつも同じになるのでしょうか? こういうことを突き詰めていくときに出てくる量がこの問題のポイントである「断面二次モーメント」です。これは、曲げに対する部材の変形のしにくさを表す量です。(その詳細をここで説明することは省略しますが、面積に距離を2回掛けた量です。面積自体が距離の二乗の単位を持っていますので、さらに2回掛けるので「距離の4乗」(㎝4)という不思議な単位を持つ量になります) この問題は、「断面二次モーメントが大きい断面の部材は曲げに対して強い」という知識をもとに解いたわけですが、同じ断面積の部材でも曲げに対して強い、弱いがあるので、部材の形状を選ぶ際には断面二次モーメントを計算しておくなど注意が必要であるということを教えるものです。 この問題は公務員(専門職)の問題です。この試験は土木に関する試験ですので、正解したあなたは公務員(専門職)のプロとしての能力があるとみました。本校の土木科でさらに深く学んで「土木のプロ」を目指しましょう。 第6問 (4月4日掲載) 右の図で、40〔Ω〕の抵抗に5〔A〕の電流を10分間流したときに発生する熱量〔kJ〕はいくらか、選択肢の中から1つ選びなさい。 ① 120 〔kJ〕 ② 10 〔kJ〕 ③ 2 〔kJ〕 ④ 600 〔kJ〕 ※ これは電気科の生徒たちが受験するある国家試験に毎回のように出題されている問題ですが、中学理科1分野で学習する知識で解けます。 電気回路の抵抗で発生する熱(「ジュール熱」といいます)は、抵抗に流れた電流がした仕事の量と考えられ、これを電力量と言います。電力と電力量の関係は、電力量(ジュール)=電力(ワット)×時間(秒)でしたよね。これがヒントです (^^) / 正解 ④ 600〔kJ〕 解説 電力 P=V×I 電圧 V=I×R なので、 電力 P=I×R×I=I2×R 発生熱量〔J〕=電力量W〔W・s〕=P×t=I2×R×t=52×40×10×60=600000〔J〕=600〔kJ〕 もう少し補足しますと、この問題は「エネルギー保存の法則」(あるエネルギーが別のエネルギーに変わってもエネルギーの総量は変化しないという法則)を踏まえておくと分かりやすいと思います。 即ち、電流によって消費されたエネルギーは、熱のエネルギーに変わることがありますが、エネルギー保存の法則により、電流の消費した電気エネルギーと、電流によって発生した熱エネルギーとは等しい量であると考えてよいのです。 つまり、電力量(電気エネルギー)=熱量(熱エネルギー) ということなんです。 この問題は第2種電気工事士試験筆記問題の類似問題です。この試験は国家試験ですので、正解したあなたはプロの電気工事士としての能力があるとみました。本校の電気科でさらに深く学んで「電気のプロ」を目指しましょう。 |