ご挨拶

 

校長 平田 浩一

 本日は、本校ホームページをご覧いただきありがとうございます。本校は、明治29年に創設され、今年で124年を迎える歴史と伝統を有する学校です。卒業生は3万2千人を超え、これまでに政界、経済界、教育界をはじめとする各界に多くの人材を輩出しています。また、文武両道の学校として、進路指導や部活動においても優れた実績を残しています。

 さらに、平成29年度から文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、「サイエンスの宝島『天草』から世界へ」を合い言葉に、世界に飛躍する科学技術人材の育成に取り組んでいます。研究テーマは天草にこだわりながらも、活動フィールドは国内外の大学・企業と連携しており、学校全体として探究活動が充実し研究に広がりと深まりが出てきました。昨年度からは新たに海外研修の実施など、グローバル社会で活躍する人材の育成にも取り組んでいます。生徒たちは、研究発表会にも意欲的に参加し、プレゼンテーション能力が向上するなど、SSHは本校の新たな魅力となっています。

 また、定時制においても、大学進学や定通大会等において顕著な実績を残しており、天草地域における学びと成長の場として躍進しているところです。

 令和の新しい時代を担う雛鵬が、この天草高校で翼を鍛え、日々成長できるよう取り組んでまいりますので、今後ともご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

校長室より

校長室よりブログ

誠実であれ ~卒業式・式辞より~

どんな社会となっても社会人としてまず大切なことは人として誠実であるということです。常に人格を磨き実践する人であってほしいと思います。社会の一員として、良好な人間関係を築き、責任を果たしてほしいと思います。また、持続可能な未来の社会づくりSDGsにも取り組んでほしいと思います。
誠実であれと申しましたが、皆さんは、この天草高校でこれを学んできました。それは、三綱領「正大」「剛健」「寛厚」です。天高での学びがきっと皆さんの歩みを支えてくれることでしょう。天草高校はこれからも皆さんを応援しています。卒業生一人一人の前途に幸多かれとエールを送ります。

主体的であれ ~卒業式・式辞より~

社会の変化に流されることなく、自分の可能性を信じて大きな夢に向かって挑戦していくことが大切です。ややもすると私たちは流れに身を任せ楽をしようとする傾向があります。しかし、これからの社会は簡単に答えが見つかるものではありません。むしろ答えがないかもしれません。大切なことはより良い人生を目指し、主体的に自らの力で考え抜き、粘り強く試行錯誤しながらも問題解決を目指していくことです。これが、これからの社会人に求められるものであり、AIの時代にあっても人として求められる力なのです。

皆さんは無限の可能性の塊です。どんな社会人になるかどんな未来を創るか、志を高く持ち自分で自分を成長させることです。自分の生き方を見つけ大切にしてください。それが個性です。

本校の教育スローガン「求學志成(求めて学べば、志は成る)」や皆さんの入学とともにスタートしたSSHでの学びが、きっと皆さんの歩みを支えてくれることでしょう。新たな時代の担い手として活躍することを祈っています。

全ての方々に感謝 ~卒業式・答辞より~

3年生となったこの1年間は、入試に向け不安と焦りの連続で、心身ともにつらい日々が続きました。しかし、不安を解消するには、ひたすら勉強に励むしかないと決意し、少ない時間を有効活用する努力をしました。図書室や進路室で資料を探したり、講演会の講師の方に質問したことにより、自分に必要な情報を能動的に吸収する力が身に付きました。受験シーズンはとても苦しく辛かったですが、大学受験を通して大きく成長することができました。

共に卒業する皆さんへ
個性豊かで笑顔が絶えない仲間たちのおかげで毎日がとても楽しかったです。日常の些細な出来事一つ一つがかけがえのない思い出です。いつも笑顔で接してくれてありがとう。辛いとき励ましてくれてありがとう。うれしいとき自分のことのように喜んでくれてありがとう。みんなに出会えて本当に良かった。3年間本当にありがとう。

私たちの可能性を心から信じ熱意を持って指導してくださった先生方へ
「天高生はまだ伸びる」この言葉に何度も突き動かされました。推薦入試の対策では志望理由書を提出すると、びっしりとコメントが書かれて戻ってきました。私たちが諦めそうなときでも決して妥協せずに私たちを導いてくださいました。何事も最後までやり抜く力を身に付けることができました。私たちは自信をもって天草高校を巣立つことができます。

今日まで支えてくれた家族へ
この18年間いつも私たちのことを一番に考えてくれてありがとう。もっと感謝の言葉を伝えるべきだったと後悔しています。いつも変わらず温かく迎えてくれる家族の存在は私にとって大きな支えであり原動力でした。18年間本当にありがとう。まだまだ心配や迷惑をかけるかもしれませんが、これからも私たちの成長を見守っていてください。

コミュニケーターを目指して【校長ブログ】

先日、熊本大学理学部長をはじめとする各分野の先生方にお集まりいただき、SSH運営指導委員会を開催しました。委員会の中では、5班の生徒発表を受けて指導・助言をいただきました。
生徒発表は、「地質と災害の関連性」、「よりおいしい野菜を簡単に低コストで」、「藻バイオ燃料で天草を元気に」など、どれも天草地域の課題についてサイエンスの視点で研究したものでした。
特に面白く感じたのは、地球温暖化をテーマにした二つの班の発表があり、一つは温暖化の防止について、もう一つは温暖化した場合の農作物の提案でサトウキビ栽培についてでした。その豊かな発想に驚きました。
運営指導員の先生方からは、発表力や探求力の向上からSSHの取組が一段階向上したとの評価をいただきました。また、地域におけるサイエンスのコミュニケーター(発信者)を目指そうというエールもいただきました。
教えられた知識を憶える学習ではなく、答えのないテーマに豊かな発想で臨む生徒の姿に無限の可能性を感じました。

マラソン大会考 【校長ブログ】

 先日、第87回を数える伝統のマラソン大会が開催された。卒業生にとっては、走る距離もさることながら、地域の方々の応援や休憩所でのお菓子や果物もよき思い出である。
 このマラソン大会の歴史をひも解いてみると、第1回大会は昭和5年6月10日、「時の記念日」の行事として始められ、中学3、4、5年生は富岡往復の54Km。1、2年生は二江廻りの32Kmであった。競走の方法としては頑健の生徒は個人競走とし、大部分の生徒は何人かでグループをつくり団体競走で実施された。この54Kmマラソンが昭和21年まで続けられたが、食糧事情や物資不足の関係で54Kmは無理であろうということで、全員が二江廻りの32Kmとなり、男女共学後、女子は城川原・御領廻りコースとなった。時期については、6月10日は梅雨の時期でマラソン実施の時期としては適当でないということから、昭和38年から11月23日に変更となり、さらに、平成13年から2月に実施することとなったようである。
 距離や実施時期が変わっても、マラソン大会を頑張った自信がその後の人生の大きな支えとなっているのは変わらない。

サスティナブル(持続可能)【校長ブログ】

科学部が研究する「地球温暖化による海面上昇予測」が国内外で高い評価を受け、国立研究開発法人科学技術振興機構主催のコンクールであるSDGsアワードにおいて、次世代賞を受賞しました。自治体、企業、大学、高校が幅広く応募する大会で、高校としては全国唯一の受賞でした。
テーマである海水準の変動については3年生が学術的な研究を行い、それを引き継いだ2年生が研究を更に進め、地域社会や他校との連携、情報発信に努めていましたが、今回の受賞はこの取組が認められたものです。地球規模でのテーマであり、世界全体の課題である環境問題に関心をもち、「サスティナブル」持続可能な社会づくりに積極的に取り組む生徒を誇りに思います。学校全体としても「サスティナブル」に取り組んでいきたいと考えています。

雛鵬たちよ、今こそ飛び立て!【校長ブログ】

本日、寒い中にも緊張感があふれ、清掃がいきとどいた校舎玄関前において、センター試験出発式が開催されました。既に進路が決まっている3年生が作成した横断幕が数多く掲示され温かい雰囲気の式となりました。先生方や1・2年生、保護者の皆様にも見送っていただきました。この日に合わせ、全教職員からの寄せ書きも贈られたところです。
3年生は、明日からの試験に向けこれまで精一杯努力してきました。先生方とともに保護者の皆様、育友会の皆様に支えられ取り組んできたところです。これまでの頑張りに敬意を表するとともにセンター試験では最後の最後まで自分を信じ、力を発揮してほしいと思います。
さて、本校玄関前に架かる橋は図南橋といいます。この図南は中国の古典『荘子』にある言葉で、鵬が豊かで理想の地である南に向かって天高く羽ばたくことを意味しています。
雛鵬に例えられる本校生にとって、大きな志をもちこの図南橋を渡り向かうセンター試験は、まさに生徒一人一人の夢をかなえ、未来への扉を開き、無限の可能性につながるものです。3年生雛鵬の飛翔を祈ります。

生きる力【校長ブログ】

昨日、天草市民センターにおいて「税に関する作品等表彰式」が開催されました。
本校は租税教育講演会の開催や税に関する作文の応募など、これまでの取組が評価され租税教育推進校として、感謝状をいただきました。また、本校の1年生が税に関する作文で、天草税務署長賞を受賞しました。
表彰式の中では、本校生が代表として作文の発表を行いましたが、その内容は素晴らしいものでした。
消費税増税について、その複雑なシステムについて数学的に分析するとともに、店舗や消費者への影響を感性豊かに表現していました。情報を正確に読み取るとともに、判断の根拠や理由を明確にしながら自分の考えを述べたものでした。また、よりよい社会づくりに貢献していきたいという気持ちも込められていました。
これからの社会は、情報化、グローバル化が急速に進展し、加速度的に変化していきます。そのような中にあっても、人間ならではの感性を働かせ、よりよい社会の創り手となる力が育っているのを感じた表彰式でした。

受験シーズン到来【校長ブログ】

3年生が受験シーズンを迎えています。公務員試験やAO入試、推薦入試がはじまり、それぞれ願書の作成や小論文の練習、面接の練習等に取り組んでいるところです。

これまで一生懸命に頑張ってきた3年生だけに、十分に力を発揮してもらいたいと思います。

さて、世の中には、“求めた者だけが達成できる”という原則があります。そのためには、まず、志を高くもち、強く願望することです。将来の自分の活躍している姿がカラーでイメージ出来るくらいに強く思うことです。そして、目標達成に向けひたむきに努力することです。現実的には、来る日も来る日も地道に学習に取り組むことです。“千里の道も一歩から”、毎日の積み重ねこそ大切です。

そして、ここぞという時には、プラス発想や積極的な思考など、前向きな心の持ち方が大きく影響します。面接時には、カラーでイメージした自分の姿を自信をもって伝えて欲しいと思います。

天草高校には、新たな自分を見つけ、目標に向かい努力し、成長する環境があります。天高での学びを力に、自信をもって試験に挑んで欲しいと思います。

 

文化祭を終えて【校長ブログ】

万葉集最後の歌から引用したテーマ「春栄~いや重け吉事~」のもと、全日制・定時制力を合わせ、感性あふれる盛り上がった文化祭ができたように思います。また、文化祭には、夜空に浮かぶ中秋の名月のように、個性が際だち、若者の輝きを放ち、皆を温かくするパワーがありました。「楽しむときはとことん楽しむ」天高の伝統の中で、主体性が育っているのを感じました。

お昼には、育友会・同窓会の協力を得て3年生合格祈願餅つきを行っていただきました。さらに、文化祭の中では「夢の途中」「エール」「栄光の架け橋」「ともに」など、3年生の進路実現を応援するメッセージがあふれていました。受験シーズン本番を迎える3年生にとっては、力強い追い風を感じたことでしょう。

最後に皆で校歌を歌いましたが、校歌にあるように1・2年生は命の潮の高鳴りを感じ、3年生は希望に燃えた文化祭であったように思います。

これからも雛鵬が力強く飛翔するよう、チーム天高で応援していきたいものです。

 

校長室へようこそ!

校長室へようこそ!

山並精神【校長ブログ】

本校の事務室には「山並精神」の額装があります。

この“山並”とは、恩師として多くの同窓生の方が尊敬してやまない山並兼武先生のことです。山並先生は、昭和22年から45年まで母校天高の体育教師として奉職されました。

山並先生については後述させていただくとして、書かれている「山並精神」を紹介したいと思います。

 

人間、如何に立派な学歴があり、豊富な知識があっても、亦如何に一芸に優れて居ても、誠実と実行とによらなければ何事も成し遂げられるものではない。口先の人となるより実践の人となること、有名人になるよう心がけるより誠実な人となるように努力すること、肩書きで光る人となることもよいが、誠実と実行を以て人知れず陰で輝く人の尊さを思い見ることが大切である。如何に奮闘努力しても立身出世出来なくても、誠実を以て世に処し、社会の為に祈りつつ働くならば立派な生活人である。

 

天草更紗

 

 

これは、中村いすず様に染めていただいた天草更紗です。更紗は、南蛮船に乗って渡来したもので、キリシタンロマンの島、天草の異国情緒を味わうことが出来るものです。昨年は、食物被服部の生徒が中村様の指導のもと天草更紗づくりに挑戦しました。 

書「玉成」【校長室より】

校長室に掲げてあるこの書は、天草(大矢野町出身)が生んだ巨星、竹添進一郎(号 井々)先生の『 玉 成 』です。竹添先生は、明治初期の激動時代に不世出の外交官・漢学者として、日本はもとより中国等においても活躍され偉大な功績を残されています。また、帝国大学(東京)教授もつとめられ、熊本県近代文化功労者としても顕彰されている方です。なお、二女は講道館柔道の始祖、嘉納治五郎に嫁いでいらっしゃいます。

この書は、竹添先生が父の墓碑を天草本渡から玉名伊倉に移すとき、高台の墓所より船積場までの石碑運搬を天草中学校の生徒達が手伝ったことに感激して、贈られたものです。

玉成とは玉の如く立派に磨き上げるの意味であり、中国、宋代の儒者、張横渠の著書「西銘」にある「貧賤憂戚、庸玉女於成也」から取ったと伝えられています。