教育は,人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期すという目的のもと,次の目標を達成するよう行われなければなりません。

 1 幅広い知識と教養を身に付け,真理を求める態度を養い,豊かな情操と道徳心を培うとともに,
   健やかな身体を養うこと。
 2 個人の価値を尊重して,その能力を伸ばし,創造性を培い,自主及び自律の精神を養うとともに,
   職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養うこと。
 3 正義と責任,男女の平等,自他の敬愛と協力を重んずるとともに,公共の精神に基づき,主体的に
   社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養うこと。
 4 生命を尊び,自然を大切にし,環境の保全に寄与する態度を養うこと。
 5 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,国
   際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

 熊本県立球磨中央高等学校は,こうした教育の目的及び目標の達成を目指しつつ,一人一人の生徒が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるように取り組んでいます。このために必要な教育の在り方をわかりやすく具体的な事例を用いて,教育の内容等を表したのがこの「学校案内」です。
 本校は,これからの時代に求められる教育を実現していくためには,よりよい学校教育【地域未来探究学等】を通してよりよい社会を創るという理念を学校と社会とが共有し,それぞれの学校において,必要な学習内容をどのように学び,どのような資質・能力を身に付けられるようにするのかを明確にしながら,社会との連携及び協働によりその実現を図っていくという,社会に開かれた教育の実現を目指しています。
 また,熊本県立球磨中央高等学校がその特色を生かして創意工夫を重ね,地域の各県立高校において長年にわたり積み重ねられてきた教育実践や学術研究の蓄積を生かしながら,生徒や地域の現状や課題を捉え,家庭や地域社会と協力して,教育活動の更なる充実を図っていくことが重要であると思われます。
 生徒が学ぶことの意義を実感できる環境を整え,一人一人の資質・能力を伸ばせるようにしていくことは,教職員をはじめとする学校関係者はもとより,家庭や地域の人々も含め,様々な立場から生徒や学校に関わる全ての大人に期待される役割であります。
 幼児期の教育及び義務教育の基礎の上に,本校を卒業した後の教育や職業,生涯にわたる学習とのつながりを見通しながら,高校生の学習の在り方を展望していくために、この「学校案内」が広く活用されるものとなることを期待します。
  










  熊本県立球磨中央高等学校
  熊本県立球磨商業高等学校

  校長
 松坂 秀男