「白い湧きたつような夏の雲を見ながら私の心の一隅には熊本の夏雲があります。あ―もう夏になったなあ、という気持ちの中に、何か心に期するものがあるはずだ、思ひ立つことは実行することだ、そういう気持ちが湧くという気持ちでしょうか。この言葉は、句碑除幕式の際、母校においでになった先生が在校生に語りかけられたものです。 「とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな」 「外にも出よ触るるばかりに春の月」などが代表句。 ☆中村汀女(1900~1988) 県立第一高等女学校卒。俳人。文化功労者。熊本市名誉市民。東京都名誉都民。